iDeCo(イデコ)、つみたてNISAの投資先として最適な投資信託はどれ?長期投資はアクティブファンドではなく低コストなインデックスファンドを選ぶべき理由

私は2015年から投資を始めましたが、最初はアクティブファンド(ファンドマネージャーが銘柄選定する投資信託)ばかりに投資していました。

私が投資していたアクティブファンドは「ひふみ投信」を代表とする直販投信です。直販投信とは運用だけでなく販売も自分たちで行う投資信託のことです。

銀行や証券会社を通さずに販売するため、どの直販投信も既存のアクティブファンドに比べて信託報酬(年間コスト)は低く、1%ほどでした。(中には複数の投資信託を組み込むファンド・オブ・ファンズ形式により1.7%くらいあるものもありました)

当時のことは以下の記事に詳しく書いています。

直販投信8社の手数料、ポートフォリオ、純資産を徹底比較
「30代でも定年後でもほったらかしで3000万円! 投資信託はこうして買いなさい」「忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」「預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている」の3冊を読んで、自分には直販投信の毎...

それから時は流れ、投資信託業界に大きな変化が現れます。

それは、インデックスファンド(株価指数に連動する投資信託)の信託報酬(年間コスト)の大幅低下です。

2017年に「iDeCo(イデコ)」、2018年に「つみたてNISA」が開始し、個人による投資信託の積立が加速しました。

その結果、顧客を奪い合うためにコスト競争が起こり、インデックスファンドの信託報酬は大幅に下がりました。

特に、2017年に設定された「eMAXIS Slim シリーズ」の誕生が大きかったと思います。

eMAXIS Slimの信託報酬が革新的に低かったため、既存のインデックスファンドもそれに釣られるように信託報酬を下げていきました。

下げないと投資信託の乗り換えが起こり顧客を奪われますし、新規顧客は「最安」を選択する傾向があるからです。

インデックスファンドは株価指数に連動させるだけなので、商品内容で差別化することはできません。差別化できるとしたら手数料のため、手数料を他社よりも下げて顧客から選んでもらおうという競争原理が働いたのだと思われます。

このような投資家としてはうれしいコスト競争が起こり、インデックスファンドの信託報酬は日に日に低くなっていきました。

コスト競争は今現在も行われており、2019年に新しく誕生したインデックスファンドの信託報酬も数年前では信じられないような低さです。

どんな業界でもそうですが、競争が起こらない業界は衰退していき、時代の変化に付いていけなくなります。競争なきところに進化はありません。

インデックスファンド業界では過酷なコスト競争が現在進行形で進んでいます。

一方、アクティブファンドの信託報酬は数年前から全く変わっていません。まるで化石のように停滞しています。

そもそも、アクティブファンドはインデックスファンドのようにコストで差別化する必要がありません。パフォーマンス(運用成績)で差別化しようとする商品です。

ゆえに、コストを下げて顧客から選んでもらうのではなく、他社よりも高いパフォーマンスを出して顧客から選んでもらおうという競争原理が働きます。

しかし、「コストが高いアクティブファンド」が「コストが低いインデックスファンド」をパフォーマンス(運用成績)で上回るというワケではありません。

「高コスト=高パフォーマンス」が全く成り立たない世界であり、「高コスト=低パフォーマンス」がよくある世界でもあります。

6割のアクティブファンドがインデックスファンドにパフォーマンスで負けているというデータもありますが、私自身も2015年から多くのアクティブファンドに実際に投資してきましたが、投資する価値を見い出せるほどのパフォーマンスが良いアクティブファンドは少ないと感じています。

そのため、保有していたアクティブファンドは徐々に利益確定(売却)していきました。

唯一、保有する価値を見出していた「ひふみ投信」も2019年に利益確定して手放しました。

今の私はアクティブファンドは1本も保有していません。

保有している投資信託は「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」で投資しているインデックスファンドのみです。

今後、アクティブファンドに投資したいという気持ちも今はほぼないです。

アクティブファンドに投資するくらいなら、自分で銘柄選定して、成長が期待できると思う個別株に投資した方がいいと感じています。

個別株投資なら配当や優待も受け取れますし、投資信託の信託報酬のような保有コストもありません。

コストは「買う時」と「売る時」のみで、証券会社の手数料比較記事に書いたようにネット証券なら非常に安いコストで売買できます。

2019年10月、ネット証券の日本株・米国株・海外ETFの手数料比較(随時更新中)
※2019年10月から消費税が8%から10%に増税されたので、手数料を最新のものに更新しました。また、2019年7月に米国株の最低取引手数料も5ドルから0ドルに下がりました。 証券会社の手数料は年々変わっていきます。 顧...

そもそも、アクティブファンドのファンドマネージャーに自分の大切なお金を託すこと自体が「愚か」とさえ今は思います。投資対象によっては「投資」ではなく「お布施」に近い愚かな行為という印象です。

このように、私自身も投資経験を通して変わりましたし、投資信託業界もインデックスファンドでは低コストで良い商品が続々と増えてきました。

そこで、今の私が考える「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」といった長期投資に向いている投資信託の銘柄について書いてみたいと思います。

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iDeCo(イデコ)・つみたてNISAの概要

最初に「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」の概要について簡単にまとめたいと思います。

2019年10月時点
iDeCo(イデコ) つみたてNISA
年齢 20〜60歳未満
※将来的に60歳から65歳未満に引き上げる議論が進行中
20歳以上
積立上限額
  • 公務員:年14.4万円(月1.2万円)
  • 会社員:年14.4〜27.6万円(月1.2〜2.3万円)
  • 専業主婦:年27.6万円(月2.3万円)
  • 自営業&学生:年81.6万円(月6.8万円)
年40万円(月3万3333円)
投資可能銘柄 証券会社によってかなり違う 金融庁が指定した約160本
証券会社によって多少違う
税制優遇
  • 掛け金:全額所得控除
  • 運用益:非課税
  • 受け取り時:年金の形で受け取るなら公的年金等控除、一時金で受け取るなら退職所得控除が適用
運用益が20年間非課税(2037年まで)
※2037年以降も継続できるようにと議論が進行中 → 原則としていつから始めても20年間、非課税になるよう改めると20年度与党税制改正大綱に盛り込む
参照:つみたてNISA延長へ いつ始めても非課税20年  政府・与党、若者に資産形成促す:日本経済新聞(2019/11/22)
引き出し時期 60歳以降 いつでも自由に引き出せる
特徴 年金的な意味合いが強い 資産運用的な意味合いが強い
管轄 厚生労働省 金融庁

「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」への投資前の勉強としては、この本1冊だけで十分だと思います。

“税金ゼロ”の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資

日本経済新聞の記事も書いている田村正之さんの本ですが、田村正之さんの本はどれも内容にハズレがないです。

10年以上前から長期投資に関する本を書いているベテランです。私はこの本はもちろん、田村正之さんの本はほとんど読んでいます。

また、「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」に関しては、以下のような公式サイトや省庁のサイトも参考になると思います。

iDeCo(イデコ)

つみたてNISA

金融機関選びについて色々と書かれていますが、銀行や大手証券会社より「ネット証券」の方がおすすめです。

「iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」で投資できる投資信託は金融機関にとって儲からない商品なので、金融機関によって力の入れように違いがあります。

私の友人は地元の銀行で「つみたてNISA」を始めましたが、その時にどの銘柄に投資すべきか相談されたのですが、銘柄数が少なくてビックリした記憶があります。

その友人はネットが苦手な人だったので地元の銀行を選びましたが、個人的にはネット証券をオススメします。

以下の3つから選んでおけば、銘柄数やコスト面では間違いありません。

これから証券口座を開設するような人なら、「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」で投資する銘柄を先に決めて、その銘柄を上の3つのネット証券で扱っているのか調べるといいでしょう。

というのも、証券会社によって「iDeCo(イデコ)」枠や「つみたてNISA」枠で投資できる銘柄は違うからです。

特に、「iDeCo(イデコ)」で投資できる銘柄には違いがあります。

また、口座開設自体は2週間もあれば完了しますが、「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」はそこからさらに専用口座を開設する手続きが必要になり、「iDeCo(イデコ)」枠や「つみたてNISA」枠で投資できるようになるまで2〜3ヶ月の時間がかかった記憶があります。

そのため、勉強してから口座開設するのではなく、口座開設自体は先に済ませておいた方がいいです。

私は上記3つのネット証券全てで口座開設し、用途ごとに使い分けています。

私の「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」の投資体験は以下のカテゴリーでまとめています。

コスト(信託報酬)が長期投資に与える影響

「iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」は20年から40年といった長期投資です。

複利効果は20年後から如実に出てくるので、できれば20年で終わらせずに、20年以上続けたいところです。

配当再投資の積立で複利を味方に付けてお金がお金を産むサイクルを作る
毎月分配型などではなく、配当を再投資に回す投資信託を積立していくと「複利効果」を享受できます。 長期になればなるほど、複利の恩恵を多く受けられます。 複利を味方に付けると、お金がお金を産む(お金が働いてお金を稼いでくれる)サイク...

20〜40年に渡る長期投資ゆえ、運用中にずーと払い続ける必要がある「信託報酬」にはこだわる必要があります。

信託報酬という保有コストが高いと、長期で運用すればするほど運用益を押し下げる要因となります。

長期投資にとって信託報酬という保有コストは、資産運用の成否を左右する要素となります。

先日販売された「日経ヴェリタス 2019年9月1日号」には次のような一文がありました。

手数料や信託報酬の軽減も重要だ。投信の信託報酬は商品ごとに年ゼロ%台から数%のものまである。「毎月3万円を30年積み立てて5%で運用すると約2500万円になるが、信託報酬が1%高いと400万円目減りする

「月3万円積立を30年間続けて5%の利益が出たとしても、信託報酬が1%高いと400万円目減りする」とありますが、この結果を見れば、信託報酬が1%のアクティブファンドに投資するのがいいのか、信託報酬が0.1%のインデックスファンドに投資するのがいいのか一目瞭然です。もちろん後者のインデックスファンドです。

長期投資ではパフォーマンス(運用)だけでなくコストも最終的な手残り額に大きな影響を与えるということです。

また、さきほど紹介した本の著者・田村正之さんの日経新聞の記事には次のような一節があります。

「つま先立ちの米国株」と投信の不都合な真実:日本経済新聞(2019/7/1)

実はアクティブ型投信は平均的には相場の下落時には負けやすいことはあまり知られていない。モーニングスターによると、日本株のアクティブ投信の半分以上が基準価格騰落率で市場平均(配当込み東証株価指数)の騰落率を上回った年は、1999年以降の20年間でわずか6回。その大半が相場全体の上昇率が高い年だ。逆に金融危機のあった2008年にはわずか2割の投信しか市場平均に勝てていない。他の下落の年もおおむねアクティブ型の勝率は低い。つまり市場平均より大きく下落した投信が多かった。

アクティブ型投信は市場全体に比べて変動率が高いことが多いため、相場が上昇した年により上がりやすく下落した年により下がりやすいというシンプルな法則がそこに読み取れる。「プロが選別するから下げ局面でも安心」というのはいわば幻想だ。

もちろん過去、相場変動を乗り越えて市場平均を大きく上回ってきたアクティブ投信はある。しかし10年間成績が良かったアクティブ型投信が次の10年間も成績が良いかというと、ほぼ無相関というのが日米の多くの実証分析の結果だ。過去に成績が良かったアクティブ型投信を選んでも将来も勝てるとは限らないというのが投信選びの難しさだ。

コストは未来永劫、確実に引かれます。コストは現在においても未来においても確定事項です。100%確実に引かれます。

一方、パフォーマンス(運用成績)は現在においても未来においても不確定事項です。投資先の銘柄が将来上昇しているかどうかは誰にも分かりません。

インデックスファンドは確定事項であるコストで進化してきました。投資家はその進化の恩恵を受けることが確実にできます。

一方、アクティブファンドは確定事項であるコストでは停滞し、不確定事項であるパフォーマンス(運用成績)においても目に見えるような進化をしていません。

最近では、多くのAIが運用業界に入ってきた影響か、人間のファンドマネージャーの選定眼は以前ほどの影響力はないようにも感じます。

そもそも、最弱な株価指数と言われている「TOPIX(東証一部上場企業の全銘柄)」に勝った負けたと毎月一喜一憂している人たちが運用している投資信託がアクティブファンドです。

ひふみ投信のCEO・藤野英人さんは「TOPIXに連動するインデックスファンドはダメで、TOPIXは3分の1が腐った幕の内弁当のよう」と言っていました。

一般人からしてみると上場企業、しかも東証一部上場企業ってすごいと思いますが、東証一部に上場すると採用に有利だからなどという理由で、そんな実力もないのに一部上場を無理やり目指す企業も少なくありません。

東証一部上場がゴールとなり、その後、まったく企業として成長しない会社もあります。つまり、投資するに値しない企業(銘柄)もたくさんあるのです。

そのため、外国人投資家は日本市場への投資に積極的になりません。

アクティブファンドは玉も石も入っているTOPIX(東証一部上場企業の全銘柄)から玉だけを選別して抜き出すのだから「TOPIXに勝って当たり前」とすら思いますが、アクティブファンドがTOPIXにパフォーマンスで勝てない時もあります。

だったら、株価指数に連動するインデックスファンドを買っておけばいいと思ってしまいます。

インデックスファンドを買っておけば、コストという確定事項の恩恵は確実に受けられるワケですから。

森金融庁長官も2017年4月に行われた基調講演で、日本のアクティブ投信はまともな投資信託がほとんどないと嘆いています。

「日本の資産運用業界への期待」日本証券アナリスト協会 第8回国際セミナー 「資産運用ビジネスの新しい動きとそれに向けた戦略」における 森金融庁長官基調講演(2017年4月7日)

10年以上存続している日本の株式アクティブ型投信281本の過去10年間の平均リターンは信託報酬控除後で年率1.4%であり、全体の約三分の一が信託報酬控除後のリターンがマイナスとなっていました。ちなみに、この 10年間で日経平均株価は年率約3%上昇しており、インデックス投信が一般的にアクティブ型投信に比べリターンが高いとのマルキールとエリスの主張は、日本株投信についても当てはまるように思えます。

では何故、長年にわたり、このような「顧客本位」と言えない商品が作られ、売られてきたのでしょうか?
資産運用の世界に詳しい方々にうかがったところ、ほぼ同じ答えが返ってきました。日本の投信運用会社の多くは販売会社等の系列会社となっています。投信の運用資産額でみると、実に82%が、販売会社系列の投信運用会社により組成・運用されています。系列の投信運用会社は、販売会社のために、売れやすくかつ手数料を稼ぎやすい商品を作っているのではないかと思います。

正しい金融知識を持った顧客には売りづらい商品を作って一般顧客に売るビジネス、手数料獲得が優先され顧客の利益が軽視される結果、顧客の資産を増やすことが出来ないビジネスは、そもそも社会的に続ける価値があるものですか?

金融庁は金融商品の組成や販売を手掛ける業者を監督する指針を担っていますが、日本の金融機関のトップ組織である金融庁、その中のトップである長官ですらこのような認識です。

※追伸1(2019年10月20日)

私が投資の勉強する際に読んで勉強になった著者は上述した田村正之さんの他に日米両方の証券会社で働いた経験を持つ岩崎日出俊さんがいます。

その岩崎日出俊さんの最近のインタビュー記事が非常に参考になるので、ここに引用します。

老後2千万円不足問題の最適解 50歳から「ダウ平均」に投資するメリット | デイリー新潮(2019年10月19日)

金融庁が6月にまとめた「老後資金は2千万円足りない」という報告書は、ご存じのように世間をア然とさせた。実は、昨年7月にも金融庁は驚くべき調査結果を発表している。銀行の窓口で投資信託を買った個人のうち、なんと46%が損失を抱えているというのだ。

『人生100年時代の正しい資産づくり』(祥伝社新書)の著者で、経営コンサルタント会社社長の岩崎日出俊氏は「投資で損をするのはプロに任せっきりにするからです」と話す。
「ここ数年はアベノミクスで市場は大きく上昇し、投資で損をするのは逆に難しいと言われていました。それなのに、個人投資家の半数が含み損を抱えているのは、高い手数料がかかるプロに投資を任せるからです」
 プロが運用する投資信託は「アクティブファンド」と呼ばれ、プロが投資先を選りすぐり、市場平均を超えるリターンを目指すことができる。そのため手数料は高くなるわけだが、その分のリターンも大きければ問題ないはずだ。
「投資家の間では有名な話ですが、総合的に見れば“プロはサルに勝てません”。サルがダーツを投げて投資先を選んだほうが、プロより運用成績はいい。つまり株が上がるか下がるかは、結局プロでも予測できないのです。これは『ウォール街のランダム・ウォーカー』という本で、アメリカの経済学者のバートン・マルキール博士による丹念な実証研究で解き明かされています」
 サルはプロと違って、高い手数料を取らない。バナナさえ与えれば満足する。だから手数料の分だけサルの運用結果はプロを上回る――というわけだ。

顧客に損をさせてもサラリーマンだからクビにはならない。結局、運用実績の悪いプロも業界に残り続けます。反対に優秀なマネージャーが運用していても、異動や転職でいなくなるかもしれない。一時的に上手くいったとしても、高いパフォーマンスを維持できるファンドは一握りなのです」

ファンドマネージャーの年収は他業種の年収に比べて高いです。

ファンドマネージャーの高額な給料を維持するためのお手伝いをする必要はなく、我々個人投資家は自身の資産を増やすことにだけにフォーカスを当たればいいと私は思います。

「iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」のような長期投資に向いている思う投資信託

私たち日本人は日本で暮らし、日本にある企業で働き、日本円で買い物し、日本の銀行に預金をしています。

そのため、資産運用は日本を避けた方がいいと個人的には思っています。

そうすれば、仮に東京で首都直下型地震が起こり、日本経済が大きく衰退したとしても、資産運用先も一緒に衰退することは避けられます。

そのため、日経平均株価やTOPIXといった日本株の指数に連動するインデックスファンドはここでは掲載しません。

また、「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」は運用益(キャピタルゲイン)が非課税なので、リスクオン相場(好景気)になった時に一番キャピタルゲインが見込める「株式」をメインにすべきと考えています。

個人的には20〜40年と長いので、あえて債券でヘッジせずに、株式1本でいきたいと思っています。

そこで、「先進国株式」「全世界株式」「新興国株式」「米国市場株式」「バランス」の5つのジャンルで私が投資価値がありそうと思う銘柄をピックアップしてみました。

各投資信託のリンク先はSBI証券にしています。というのも、SBI証券だと私が投資信託選びで重視している「月次資金流出入額」を棒グラフで見ることができるからです。

上の棒グラフは「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の「月次資金流出入額」です。人気の投信なので、毎年のように資金が流入しているのが分かります。

一方、人気がない投資信託の場合、下記のような「月次資金流出入額」になります。

最初は資金が入ってきていましたが、途中から出ていく資金の方が多くなっています。これでは純資産は増えるどころか減っていきます。

「信託報酬(年間コスト)」だけでなく、「月次資金流出入額」や「純資産」も投信選びに欠かせない要素だと思います。

「純資産」はできれば100億円は欲しいところですが、設定されたばかりの投信は数億円や十数億円しかない場合もあります。

こういった投信に関しては将来の伸び代に期待です。資金が流入している限り、純資産は増えていきますから。

先進国株式

信託報酬が低い順
投信 信託報酬(税込) 純資産 連動指数 設定日
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.10989% 1336億円 MSCI コクサイ インデックス 2013/12/10
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.10989% 595億円 MSCIコクサイ・インデックス 2017/02/27
たわらノーロード先進国株式 0.10989% 389億円 MSCIコクサイ・インデックス 2015/12/18
SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式)) 0.117% 14億円 FTSEデベロップド・オールキャップ・インデックス 2018/01/12

おそらく、インデックスファンドで一番血みどろのコスト競争が行われているのがこの「先進国株式」なのではないでしょうか?

「ニッセイ」と「eMAXIS」がガチンコの勝負をし、そこに「たわら」が参入しています。

純資産では設定日が一番古い「ニッセイ」が他を圧倒していますが、「eMAXIS」も「たわら」も資金がしっかりと入ってきているので、今後、純資産の差は縮まってくるかもしれません。

4つ目には「SBI」の投資信託が入ってますが、「SBI」から出ているインデックスファンドはどのジャンルでもコスト破壊プレーヤーになりつつあるので、純資産は14億円と小さいですがここでも掲載してみました。

全世界株式

信託報酬が低い順
投信 信託報酬(税込) 純資産 連動指数 設定日
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) 0.1102% 36億円 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス 2017/12/06
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 0.1144% 88億円 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス 2018/03/1
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.1144% 75億円 MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 2018/10/31
One-たわらノーロード 全世界株式 0.132% 1億円 MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス 2019/07/22
楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)) 0.222% 270億円 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス 2017/09/29

「全世界にこれ1本で投資できる」と聞くとすごいことのように思い、投資初心者から人気がありそうな投資信託ですが、全世界に投資するということは、経済がいい国だけでなくイマイチな国にも投資するということです。

なんとなく、「全世界に分散投資」というフレーズにはプラスのイメージしか湧いてこないかもしれませんが、世界一の投資家ウォーレン・バフェットは次のように語っています。

私も投資を開始して3年目くらいまでだったら、これを選んでいたかもしれません。(実際に選んで投資していました)

でも、今はあまり選ぼうとは思いません。

世界全体に分散するよりも、キャピタルゲインが狙える可能性がありそうなエリアに絞って長期投資したいと思っているからです。

新興国株式

信託報酬が低い順
投信 信託報酬(税込) 純資産 連動指数 設定日
SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式)) 0.196% 23億円 FTSEエマージング・インデックス 2017/12/06
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.2079% 199億円 MSCIエマージング・マーケット・インデックス 2017/07/31
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド 0.2079% 12億円 MSCIエマージング・マーケット・インデックス 2017/10/13

私が投資を始めた頃、新興国が投資先の投資信託は信託報酬がまだまだ高く、安いものでも0.5%くらいだった記憶があります。

それがとうとう先進国株式とほぼ変わらない0.1%台の商品が誕生しています。

20〜40年というスパンで考えると、新興国は一番伸び代があるように感じますが、リスクオフ相場(不景気)になった時に真っ先に売られるのも新興国株式というイメージが個人的にあります。

でも、20〜40年という非常に長いスパンで考えるなら、投資先としては面白いのかもしれません。

ただ、私は伸び代という不確実なことよりも確実性を重視したいと考えているので、新興国株式は選ばないと思います。

米国市場株式

信託報酬が低い順
投信 信託報酬(税込) 純資産 連動指数 設定日
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500) 0.0938% 25億円 S&P500指数 2019/09/26
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.0968% 314億円 S&P500指数 2018/07/03
楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) 0.162% 588億円 CRSP USトータル・マーケット・インデックス 2017/09/29
iFree NYダウ・インデックス 0.2475% 123億円 米国ダウジョーンズ工業株価平均 2016/09/08

私の中で「長期投資で成功する」と聞いて思い浮かぶのは米国市場しかありません。

過去数十年のチャートを見ても、米国市場が一番確実性が高い投資先に見えます。


Googleで「S&P500 chart」と検索


Googleで「DJI chart」と検索

日本に入ってきている多くの長期投資の研究も、その多くが米国市場がネタ元となっています。

もし私がこれから「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」の銘柄選びをするとしたら、2つともにこの米国市場から選ぶと思います。

たとえば、「iDeCo(イデコ)」で「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」に投資して、「つみたてNISA」で「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)」に投資するといった具合です。

米国のグローバル企業の場合、基軸通貨「ドル」と世界言語「英語」を武器に世界のどのエリアが伸びてもそこに絡んでいくので、ある意味、世界分散投資のような側面もあると感じています。

また、法整備や流動性、株式市場の歴史、スタートアップやイノベーションが生まれやすい土壌という観点からも米国市場が一番成熟していると感じています。

「NYダウ」への投資も面白いと思いますが、銘柄数が30銘柄と少ないので、500銘柄ある「S&P500」の方がほどよく分散されていていいかなと感じています。

機関投資家の多くが運用指標とするのは「S&P500」ですし、バフェットも「S&P500」は投資先として推奨しています。

バフェットが妻にオススメしたS&P500指数に連動するETFを比較(投資信託も追加)
2014年3月10日と1年7か月ほど前の記事ですが、日経新聞の「バフェット氏の助言 「勝者を当てない」投資術」という記事が非常に興味深い内容となっています。 バフェットの発言部分を一部引用します。 プロでない人々が目指すべきなの...

※追伸2(2019年10月28日)

NYダウは日経平均株価と同じ「株価平均型株価指数」で特定銘柄の値動きの影響をすごく受けます。たとえば、日経平均株価ならファーストリテイリングやソフトバンクG、ファナックなどです。

一方、S&P500はTOPIXと同じ「時価総額加重平均型株価指数」で特定銘柄の値動きに影響を受けません。

その他、NYダウとS&P500の違いは、先程紹介した岩崎日出俊さんのブログに詳しい説明があります。

ダウ平均株価とS&P500:岩崎日出俊のブログ(2019年10月27日)

バランス


信託報酬が低い順
投信 信託報酬(税込) 純資産 連動指数 設定日
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.154% 345億円 日本株・外国株・新興国株・日本債券・外国債券・新興国債券・東証REIT・S&P先進国REIT 2017/05/09

私は選びませんが、それでもやはり、長期投資としてバランス型のように複数のアセットクラスに分散するのは1つの基本形だと思います。

純資産が300億円以上と大きいのも人気の証だと思います。

バランス型投信もたくさん出ていますが、「eMAXIS」のこの8資産均等型が一番いいんじゃないでしょうか。

国内外の株式・債券・不動産に分散投資できます。

ロボアドでも複数のアセットクラスに投資できますが、ロボアドは信託報酬が1%前後と高いので、アクティブファンドとほぼ変わりません。

インデックスファンドなら1/10のコストで複数のアセットクラスに分散できますので、長期投資ではこちらの方がいいと思います。

私もロボアドに投資していましたが、「コストが高いな」と思い全て売却しました。

以上になりますが、今後も良さそうなインデックスファンドを見つけたら追加していきたいと思います。

各証券会社ごとの投資できる銘柄の違いについては以下の記事に書いています。

ネット証券ごとのiDeCo(イデコ)・つみたてNISAで投資できる銘柄一覧、SBI・楽天・マネックス証券
先日、「iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」といった長期投資にはコストが低いインデックスファンド(インデックス投信)を選ぶけきという記事を書きました。 この手のインデックスファンドはコストが安いので、売り手つまり証券会...

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