先日、アクティブファンド(アクティブ投信)の「げんせん投信」を売却(損切り)しました。
月2万円ほどを積立して合計投資額が212,240円、受渡金額が182,776円となるので-29,473円の損失となります。
182,776 – 212,249 = -29,473円
以下は今年(2019年)売却(利益確定 or 損失確定)した銘柄です。





- アンリツ:+252,000円
- チャームケア:+89,100円
- すかいらーく:+182,000円
- 三菱重工業:-182,000円
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド:+61,100円
- げんせん投信:-29,473円
- 合計:+372,727円
げんせん投信を知ったきっかけと、積立開始から停止するまで
ニッセイのアクティブファンド「げんせん投信」を知ったのは、2018年1月にSBI証券が主催した「ニッセイ×レオス対談企画」に参加させて頂いたことがきっかけでした。
その時のことは以下の記事に書いています。

この時はじめて「げんせん投信」の存在を知り、ファンドマネージャーである伊藤琢さんが非常に優秀な方に見えたので投資しようと思いました。
また、当時は日経平均株価が25000円まで上昇する可能性もシナリオの1つとして考えていたので、日本株に投資するアクティブファンドである「げんせん投信」を通してその上昇に乗れたらとも思っていました。

そして、すぐにSBI証券で月2万円の積立を開始しました。
SBI証券では個別株は買ったことがありましたが、投資信託を買うのはこれが初めてでした。

月2万円の積立を設定後、SBI証券の場合、「毎月積立」だけでなく「毎日積立」や「毎週積立」ができることを知り、よりドルコスト平均法が効きそうな「毎日積立」に変更しました。

期待して投資した「げんせん投信」でしたが、蓋を開けてみたらパフォーマンスが残念な感じだったので、約1年後に「げんせん投信」の積立を停止しました。
その後、ずーと保有していましたがプラスになることもなく、「ひふみ投信」のような短期的な強い巻き返しもなく、長期で保有する意味も私の中では見い出せなかったので損切りすることにしました。
SBI証券での投資信託の売却手順
今回、SBI証券で投資信託を売却するのは初めてだったので、忘備録としてその手順を残しておきたいと思います。
まず「ポートフォリオ」ページから売却したい銘柄を選択。
私の「取得単価」が11,825円ですが、「現在値」は10,006円とだいぶ下がっています。
この時点の「損益」は「-32,649.41円(-15.38%)」となっていますが、投資信託の場合、リアルタイムには約定せず、たいていの場合、翌営業日や翌々営業日の基準価額で約定するので、ここで見ることができる損益は確定ではありません。
「売却」をクリック。
「売却」をクリックすると上記のような銘柄詳細ページが表示されます。
「注文可能額」を確認して、「全額」にチェックを入れ、「注文確定画面へ」をクリック。
ここでは「約定日」と「受渡日」を確認しました。
私の場合、6/5の16:50頃に売却注文を出していますが、「約定日」が次の日の6/6、「受渡日」が6/12となっています。
「約定日」にその日の基準価額で約定され、「受渡日」は最短で銀行に着金(=振込完了)できる日です。
「約定日」と「受渡日」を確認したら「注文発注」をクリック。
売却注文が完了しました。
投資信託の場合、売却注文を出してから受渡日(最短銀行着金日)まで1週間もかかります。
さらに、これは銘柄によっても1日くらいズレが出てくるそうです。
また、直販投信と違い、証券会社の場合は出金注文も自分で出す必要があります。
投資信託は積立できる便利さはありますが、買付時や売却時のスピード感はありません。
上場していないので、しょうがないのかもしれませんが。
SBI証券での投資信託の売却から約定、出金、着金までのスケジュール
銘柄によって多少の違いはあるそうですが、投資信託の「売却 → 約定 → 出金 → 着金」までのスケジュールは以下のようになっているようです。
- 投資信託の売却時間が15:00までならその日の夜間(23:00頃)に更新する基準価額で約定、15:00以降なら翌営業日の基準価額で約定。(ただし銘柄による)
- 約定した価格が分かるのが23:00頃、翌日になるとポートフォリオから消える。(売却注文を出しても約定するまでポートフォリオに残る)
- 受渡日は銀行に着金(振込完了)できる最短の日。
- 受渡日の2営業日前の15:30以降に出金可能額に反映、15:30以降に出金指示を出すと受渡日に着金(振込完了)。つまり、最短で着金したいなら受渡日の2営業日前の15:30以降に出金指示を出す必要がある。
出金を急いでいる場合など、個別株と比べると時間がかかるので気をつけた方がいいかもしれません。
譲渡益税明細で売却(解約)した投資信託の損益を確認
売却した投資信託の損益を確認したいと思います。
「口座管理 – 取引履歴 – 譲渡益税明細」と進みます。
「受渡日」は売却日を指定しました。
同日に「すかいらーく」も売却していますが、「げんせん投信」の投資額(212,249)と売却額(182,776)、そして損益(-29,473)を見ることができます。
182,776 – 212,249 = -29,473
トータルリターンで売却(解約)した投資信託の損益を確認
「口座管理 – トータルリターン」と進んでも、売却(解約)した投資信託の損益を確認できます。
「解約済」をクリック。
ただ、「トータルリターン」ページで見ることができる「買付金額(212,240)」は「譲渡益税明細」で見ることができる「買付金額(212,249)」と若干違います。(このケースでは9円の差額)
税金の計算に使う「年間報告書」に掲載されるのは「譲渡益税明細」の方なので、「譲渡益税明細」を参考にすればOKだと思われます。
「詳細」ボタンをクリックすると・・・
買付から売却までの履歴を見ることができます。
私は2018年12月7日が最後の積立だったことが分かります。
げんせん投信のパフォーマンス
「げんせん投信」の設定日は2017年6月2日なので、過去2年の基準価額の推移です。
このチャートを見ると、アクティブ投信だけど相場次第という印象です。
このパフォーマンスを見てしまうと、「コストが安いインデックス投信でいいのでは」と思ってしまい、わざわざコストがインデックス投信よりも高いアクティブ投信に投資する価値を見い出せません。
「月次資金流出入額」を見ると、2018年半ばから資金の流出が増えています。
パフォーマンスが冴えないと、私のように積立を解約する人も増えるのだと思います。
設定から2年経過している投資信託ですが、過去1年のパフォーマンスは残念な感じです。
ただ、同じアクティブファンドの「ひふみ投信」も似たような数値なので、この1年はアクティブファンドにとって難しい相場環境だったのかもしれません。
日本経済新聞に「げんせん投信」を紹介する記事がありました。
- 投信はファンドマネジャーの「顔で売る」時代に:日本経済新聞(2018/2/23)
- 顔見える運用で新風 げんせん投信(話題の投信):日本経済新聞(2018/2/27)
どちらの記事もファンドマネージャーの「顔が見える」ことを強調していますが、実際に投資していた私が感じた印象は全くの逆で、「何を考えて運用しているのかよく見えてこない」というものでした。
月次レポートを読んでも、どういう方針で銘柄選定しているのか伝わってきませんでした。
「顔が見える」という意味では、「ひふみ投信」が圧倒的だと思います。
「げんせん投信」はファンドマネージャーである伊藤琢さんが学生時代に「ひふみ投信」でバイトしていたこともあり「ひふみ投信の弟分」と言う人もいますが、現状では「それはちょっと違うのでは、、、広告文句としてはいいと思うけど」という印象です。
でも、将来的に「ひふみ投信の弟分」と名実ともになれるようなパフォーマンスを出してくれる可能性はあると思います。
今後は影ながら応援させてもらえればと思います。
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