昨日はソフトバンクのIPOの抽選日でした。
私は「かなり当選する確率は高いけど、初値高騰は見込めない」と考えていたため、SBI証券で300株のみ、マネックス証券では100株ほどブックビルディングで申し込みました。
普段はまず当選しないIPOですが、SBI証券では200株当選、マネックス証券では補欠当選となりました。私の父もSBI証券で1500株ほど申し込んだのですが、300株ほど当選していました。
いつもは夕方頃に当選・落選が分かるのですが、今回のソフトバンクは公開株数が多かったせいか、夜遅くまで抽選結果が出ませんでした。
SBI証券のIPOのページです。
300株ブックビルディングして、200株当選しています。
この後、購入するなら「当選株購入」ボタンをクリックして購入手続きに進みます。
マネックス証券のIPOは100株しか申し込めない仕様になっています。
私は当選すると思っていたので、補欠当選は意外でした。
ただし、証券会社ごとの割当比率を見て納得しました。
SBI証券では7.38%割り当てられていますが、マネックス証券はたったの0.04%しか割り当てられていません。
つまり、マネックス証券では当選する株数自体が少なかったということです。それでも補欠当選ですから、今回のIPOの規模の大きさを感じます。
SBI証券にログインして最初に表示されるトップページでは、ソフトバンクのIPOに当選した人に向けて、「購入意思表示をお忘れなく!」と大々的に伝えています。
今回、ソフトバンクのIPO目当てて証券会社に口座開設した人も多いと聞いたので、始めての人はIPOの購入手続きがよく分からない人も多いと思います。
当サイトでも最近はソフトバンクのIPOのせいか、IPO関連の記事のアクセスが増えています。
IPOは基本的に以下の手順で進みます。(当選した場合)
(1)ブックビルディング(IPOの申込)<申込期間は1週間くらい>
↓
(2)抽選結果発表(当選 or 落選)<ブックビルディング最終日の翌日>
↓
(3)当選(資金がロックされる)
↓
(4)購入意思表示<抽選日の翌日から2日間くらい>
つまり、当選しても「購入意思表示」をしないと、実際にその銘柄を購入するまでには至りません。
「購入意思表示」は上のページのように5つのステップで行います。
マネックス証券でもトップページにIPOのよくある問い合わせが大々的に表示されています。
ソフトバンクのIPOの初値は公開価格より上がるのか?
基本的に、モノの値段は需要と供給で決まるので、需要が多い割には供給が少ないものは値段が高騰することがあります。
IPOの人気銘柄も、みんなで取り合う割には手にできる人は一握りなので、初値が公開価格の何倍も高騰する銘柄が出てきます。
一方、今回のソフトバンクIPOは、市場からの資金吸収額が最大2兆6000億円強とNTT(1987年上場)やNTTドコモ(1998年上場)を上回り、新規株式公開(IPO)としては国内で過去最大規模となるので、需要よりも供給の方が多い状態だと思われます。
そのため、初値高騰は見込めないと私は思っていますが、おおむね公開価格の1500円前後で落ち着くのではないでしょうか。
ただ、1500円で買えば配当利回り5%(連結配当性向85%)の高配当銘柄となるようなので、初値売り目当てだけでなく、配当目当ての中〜長期目線の人も多そうです。
リートでも平均配当利回りは4%くらいですから。
1億円分購入すれば、年間配当だけで500万円となり、税引き後の手取り額で400万円ほどになります。
ちなみに、ライバルとなる「NTTドコモ」の本日の予想配当利回りは4.26%、KDDIは3.77%です。
ジャンク社債なので分配金利回りが高い傾向にある「iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF」でも直近の配当利回りは5.44%ほどです。
こうやってみていくと、ソフトバンクという知名度も安定度もある企業で配当利回り5%というのはかなり良い条件のようにも見えます。
ただし、総務省からの携帯料金引き下げ圧力、楽天による第4の携帯キャリア参入、4G設備にファーウェイ製品を使用など、将来に向けたリスクもちらほら見えていますが。
(※追伸 2018年12月12日)
SBI証券が当選株数に相違があったとして全株当選へ・・・
12月10日にソフトバンクのIPOが200株当選(ブックビルディングは300株)しましたが、私はまだ「購入意思表示」はしていませんした。
というのも、購入しようか見送ろうか迷っていたからです。
そして、今日(12月12日)、SBI証券にログインしたら、「重要なお知らせ」に「【重要】ソフトバンク株式(9434)ブックビルディング当選株数相違についてのお詫び」という項目がありました。
「ソフトバンク株式会社(9434)のブックビルディングの当選株数/補欠当選株数および買付余力の拘束が過小となっていたことが判明」とあります。
さっそく、IPOのページを見たら、昨日まで当選200株だったのが、300株に増えています。私は300株をブックビルディングしたので、結局、全部当選ということになっています。
ちなみに、私の父親は1000株ブックビルディングして300株当選だったのですが、今日は1000株全部当選に変更になっていました。
ソフトバンクのIPOに当選してから、SBI証券からこんな内容のメールが複数届いています。
おそらくですが、当選したけど購入せずに「辞退」したり、私のように未だに迷っていて「購入意思表示」する投資家が少なかったのではないでしょうか。
通常、IPOが当選したら、ほとんどの人が購入します。なぜなら、公開価格よりも初値が上がる可能性が高いからです。
初値で売れば儲かることが分かっているので、当選したらキャンセルする人などまずいません。プラチナチケットみたいなものですから。
でも、今回のソフトバンクのIPOは初値が公開価格を割る可能性があると考えている人が多いのかもしれません。
先日の通信障害も件もありますし、ファーウェイの基地局の問題もあります。
なんとなく、上場前にネガティブに感じるニュースが多かったので、供給に対して需要が追いつかなかったという状況なんだと予想できます。
SBI証券も割り当てられた株を全部売りきらないといけないので、急遽、全株当選に変えたのではないでしょうか??
今回の件はブルームバーグでも記事として取り上げられています。
SBI証券、顧客に当選株数を過少に伝達-ソフトバンクIPOで – Bloomberg
ソフトバンクの新規株式公開(IPO)に関連し、国内主幹事を務めているSBIホールディングス傘下のSBI証券が顧客に過少に当選株数を伝え、訂正していたことが分かった。
同社経営企画部の緒方剛史次長によると、10日午後6時に抽選を実施。その後、当選株数や補欠当選株数を伝えたが、12日未明に訂正し、実際はもっと多く当選していたことを顧客に伝えたという。
緒方氏は、ソフトバンク株の人気がなくキャンセルが相次いだために急きょ当選株数を増やしたのではないかとの観測を否定。エラーの原因や影響を与えた口座数、金額については回答できないとしている。
証券会社にとって、割り当てられたIPO株をさばけないことは、証券会社としての汚点になります。
店頭証券なら電話などで顧客を説得することができますが、SBI証券はネット証券なので電話による説得ができません。
こういう状況になると、無理してIPOで買わなくても、上場後のセカンダリーで下値を拾えばいいと考える人は余計に増えそうな気がします・・・。
1400円台で変えたら、配当利回りは5%以上になります。配当生活したい人には良い投資先となるのではないでしょうか。
※※ソフトバンクIPOは300株当選しましたが、辞退することにしました。
12月19日の上場日に初値や終値がどの程度の価格になるのか注目したいと思っています。
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