米長期金利上昇→VIX上昇→米国株安→リスクオフの円高→日本株&アジア株安、ひふみ投信は2000円超下落、すかいらーくとリートは無反応

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昨晩の米国市場の大幅下落、そして今日の日本株の大幅下落で、今年2月以来の世界同時株安のような状態となりました。

2月と同様に、米長期金利上昇し、VIXが上昇し、米国株が下落し、リスクオフの円高が進み、日本株とアジア株が下落という展開です。

米10年国債利回り(米国の長期金利)

昨今は米10年国債利回りの上昇が話題になることが多いですが、昨晩は一時3.26%まで上昇しました。

上のチャートは約88年間(1930〜2018年)の米10年国債利回りの推移です。ピークは1981年の約16%となっています。

88年スパンで見ると、現在の3%ちょっとの水準はまだまだ低いように見えます。

上のチャートは過去20年間(1988〜2018年)の米10年国債利回りの推移です。

この20年間、上値を切り下げてきましたが、今年5月くらいに上値抵抗線を上抜いています。

2018年2月に議長がイエレンさんからパウエルさんに変わった米連邦準備理事会(FRB)は、2018年に3月・6月・9月とすでに3回の利上げをしており、年内は12月にまた利上げする見通しです。(年4回)

さらに、9月26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2019年の利上げ回数を3回、2020年も1回を維持しています。

一方、トランプ大統領は利上げに反対で、こんな発言までしているようです。

間違っているかもしれませんが、ざっくり訳します。

「株価の調整はFRBが原因だ。FRBの政策は私の手が及ばないことだし、利上げによる金融引き締め政策は間違っている(=株価にとってマイナス)。パウエル議長は解任するつもりはないが、彼には失望している。」

トランプ大統領にとって株価は経済政策の通信簿となっているので、株価が高い状態で11/6の中間選挙に望みたいのでしょう。

FRBは政府から独立して金融政策を決める立場にあるので、現職大統領が公にFRBを批判するのは異例だそうですが、トランプ大統領は今までの常識が通用しない存在です。

米国市場

米10年国債利回りの上昇を受け、昨日の米国市場ではダウ、S&P500、ナスダックともに3〜4%の下落をしました。

ドル円

リスクオフの円買いが進み、ドル円は朝方には約1円の円高に。

VIX(恐怖指数)

20以上だと不安心理が高い状態とされる「VIX指数」も日米ともに上昇。

日本株

日本株も米国株と同様に、3〜4%の下落。

東証REIT指数(リート=不動産)が、今回の暴落の影響をほぼ受けていないのが印象的です。

今日のような暴落相場だといつもよりも「売買代金」が増えます。いつは2兆円ちょいですが、今日の「売買代金」は3兆7580億円といつもよりも大きな金額となっています。

また、「値上がり銘柄数」が少なく、「値下がり銘柄数」が多くなっています。

私の保有銘柄もほとんどが大きく下げ、含み益がだいぶ減りましたが、「すかいらーく」だけは2円上げています。

「すかいらーく」は内需で高配当・高優待銘柄だからか、海外発の危機にはあまり反応しない銘柄のようです。ある意味、頼もしいです。

アジア株

東京市場のあとに市場が開くアジアやASEANも3%ほどの下落。

香港(ハンセン指数)が3.5%下落に対し、中国(上海総合指数)は米中摩擦の影響からか5%以上も下落しています。

というわけで、今回一番下げたのは中国市場のようです。

ひふみ投信

私が毎月積み立てている「ひふみ投信」も大幅下落でした。

2,022円の下落ですが、下落率は-4%ほどです。

今年2月の世界同時株安の時は1日で3,038円も下げたので、今日の下げは2月に比べると軽いようです。

ひふみ投信が前日比3,038円の大幅マイナス、2日間で4,607円の下落。暴落時に感じる株式50%・債券50%ポートフォリオの安定性(2018年2月7日)

ひふみ投信といえば、先日、過去10年間のシャープレシオが公開されました。

詳細は以下の記事に追伸で書いていますが、「1.31」という素晴らしい数値が出ていました。

ひふみ投信などの中小型株投資信託(アクティブファンド)のシャープレシオとトータルリターンを比較

シャープレシオは「1」以上ならリスク(=変動幅)に対してリターンが高い状態、「1」以下ならリターンよりもリスク(=変動幅)が高い状態ということです。

ひふみ投信は「1.31」なので、過去10年はリスク(=変動幅)よりもリターンの方が高いファンドということになります。

上記の記事で紹介したアクティブファンドの中では、10年間でシャープレシオが「1」以上なのは「ひふみ投信」だけです。

また、今日はひふみ投信から「臨時レポート」の案内がメールで届きました。

この「臨時レポート」は通常、基準価額が5%以上下落したときに出されるのですが、本日は特別に出されたようです。

ひふみ投信:本日の日米の株価変動について運用責任者からのメッセージ(2018.10.11)

以下、この道36年の新メンバー三宅さんのコメントの引用です。

今後の日本株に関しましては、震源地の米国株の動向が焦点とみています。
米国の10年国債利回りがどの程度上昇するのか、それとも落ち着いてくるのかが、カギとなるでしょう。なかでも、米国債の利回りが3.5%を突破する動きになるのか否かに注目します。

米10年国債利回りが3.5%を上回ってくると、米国の期待インフレ率は(実際のインフレ率も)約2%なので、実質長期金利(=10年国債金利-期待インフレ率)が1.5%超になることを示唆しています。換言すれば米国の長期国債の魅力が株式に比べて相対的に増し、株式の魅力が低下することを意味します(資金フローは株式から長期国債にシフトする動きを強めるでしょう)。

米国の実質長期金利が1.5%超というのは2008年秋のリーマンショック前あたりの水準です。現状の米国はインフレ率は2%程度で安定していますので、普通であれば実質長期金利がどんどん上がっていくとは考えにくいです。米国の長期金利の動向が注目されますが、現時点では、日本株が本格的な弱気相場に向かう転換点ではないと推察されます。

米国株で有名な広瀬隆雄さんも「金利と株価の関係」で「金利と株価は競争関係にあり、一方が有利になると、他方が凹む、いわばシーソーのような構図になっている」と語っていますが、米10年国債利回りがさらに上昇すると、株式にとって冬の時代の始まりとなりそうです。

以下、藤野さんのコメントの引用です。

わたしたちは事前の対応として、保有している米国株の比率を大幅に減らす、ないし銘柄によっては全売却を行なっています。理由は円安トレンドの一服感、これらの企業の株価が1年程度十分なリターンを稼いだことなどです。この対処は9月末から10月初旬にかけて行ないました。

一方でその資金の一部を米国株、および中国株の中でより時価総額が小さくて魅力的な会社にシフトを行ない、更に一部は現金のままで保有をしています。この結果、海外株の比率が約11%から約7%まで減少しており、基準価額の下落を抑える一助になってはいるものの、一方、もう少し大胆に削減をできたらより基準価額を抑えられたのではないかということについては反省をしています。

今まで15銘柄ほどのアクティブファンドに投資してきましたが、「ひふみ投信」ほど、今やっていることを語ってくれるアクティブファンドを私は知りません。

他のアクティブファンドは読んでいてもたいして面白くもない定形式の月次レポートのみです。。

私がアクティブファンドに期待することは、パフォーマンスはもちろんですが、可能な限り投資家に対して情報提供してくれることなので、この期待に応えてくれているのは今のところ「ひふみ投信」のみという印象です。

YouTubeの「ひふみアカデミー」も毎回とても勉強になります。

◎ひふみアカデミー2018年10月

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