宇宙開発、ロボット、遺伝子工学といった第4次産業革命のテーマに投資できるインデックスファンド「eMAXIS Neo」、Kenshoニューエコノミー指数に連動

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先日、ヤフーファイナンスか何かを見ていたら、「eMAXIS Neo」と書いてあるバナーが表示されていたのでクリックしてみたのですが、eMAXISから出る新しいインデックスファンドの広告でした。

eMAXIS(イーマクシス)シリーズ」は三菱UFJ国際投信から出ている投資信託で、低コストで投資先のバリエーションも豊富なノーロード・インデックスファンド・シリーズです。

特に、スリムシリーズの信託報酬の低さは圧巻です。

私は「eMAXIS(イーマクシス)シリーズ」に投資したことはありませんが、ホームページもすごく見やすくて、投資家の資産運用をしっかりと考えた好感度高めな投信会社という印象があります。

個人的には、現在歴史的に見ても高値圏にある米国株が大きな調整をしたら、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(信託報酬:税抜0.160%)」を積み立てると面白いかもしれないと思っています。

2015年から投資してきて思うのは、指数への投資(インデックス投資)なら「米S&P500」が一番報われやすい投資対象だと実感しています。

ウォーレン・バフェットもS&P500指数に連動するETFを推奨していますが、日本では米S&P500に連動する低コストなインデックスファンドは現状では意外と少ないんですよね。

eMAXIS Neo 〜 宇宙開発、ロボット、遺伝子工学の関連銘柄に投資するインデックスファンド

テーマが面白そうだったので、三菱UFJ国際投信から出る新しい投資信託「eMAXIS Neo」について調べてみました。

なんとなく、「eMAXIS Neo(イーマクシス・ネオ)」というネーミングが映画「マトリックス」を連想してしまいますが、「eMAXIS Neo」は以下の3つのテーマを投資対象としたノーロード(販売手数料無料)のインデックスファンドで、2018年8月6日に設定されたばかりの投資信託です。

  • 宇宙開発
  • ロボット
  • 遺伝子工学

最初は「テーマ型のアクティブファンドなのかな?」と思ったのですが、「eMAXIS Neo」は「Kenshoニューエコノミー指数」という指数に連動するインデックスファンドということです。

モーニングスターのサイトには以下のような説明がありました。

革新的なテーマ型インデックスファンド・シリーズ「eMAXIS Neo」設定開始=三菱UFJ国際投信| モーニングスター(2018/08/09)

「Kenshoニューエコノミー指数」は、AIを使って、有価証券報告書など公表されている資料から第4次産業革命の要素技術に関連するテーマのキーワードを拾い上げ、キーワードの頻出度合いや前後の文脈、表示される位置から、企業がその分野でどれほどの重要性・有望性があるかを判断し、投資対象を見つけ出す。テーマへの関連度や重要度に応じてウエイト付けを行っており、銘柄は年に1度見直し、リバランスは年2回実施される。

AI(人工知能)が公表されている資料を読み込んで、自動で投資対象を見つけ出す指数ということです。

膨大なデータ処理は人間よりAI(人工知能)に圧倒的な優位性がありますが、「人間が選ぶアクティブファンドと何が違うのだろう?」というのが最初の私の疑問でした。

この疑問に対する答えは以下の通り。

この指数は、事業内容そのものを有価証券報告書の内容から把握し、その将来性まで勘案している点で、従来のインデックスとは決定的に異なっている。たとえば、アマゾンは書籍の販売でスタートし、オンラインショップを運営しているため既存インデックスでは「小売」に分類されるが、現在、同社の成長エンジンはクラウドであり、「テクノロジー」企業とも言える。このような事業変化を、有価証券報告書の分析を通して把握し、属性を再分類するインデックスはこれまでなかった。
 
たとえば、今回設定した「eMAXIS Neo ロボット」は、既存のロボット関連のアクティブファンドとは銘柄構成が大きく異なっている。これは、既存インデックスのセクター分類の定義や、既存アクティブファンドにおける人間の判断では捉えきれない部分を、KenshoのAIがセクターを再定義して分類し、銘柄選択している結果である。

人間の判断できない領域までAI(人工知能)が分析・把握・再分類することによって、既存のアクティブファンドの銘柄とは違う銘柄選定を行うようです。

日本経済新聞にも紹介記事がありました。

投信運用 全てAI 三菱UFJ系、日本で初:日本経済新聞(2018/7/19)

投信は米国に上場する企業に投資する。有価証券報告書など公表されている資料からAIがテーマに関連するキーワードを抽出。キーワードの頻出度合いや前後の文脈などから企業がその分野でどれほどの重要性・有望性があるかを判断し、投資対象として抽出する。それぞれ30~40社を組み入れ、年に2度見直す。

AIは米格付け機関S&Pグローバルの子会社が開発した。データ分析や自然言語処理に強みを持ち、ドローンやウエアラブルといった技術革新による成長が見込める産業ごとに23のテーマで銘柄を選んでいる。

世界でも運用のすべてをAIが担うファンドは珍しく、三菱UFJ国際によると個人向けではまだ韓国と南アフリカでしか提供されていないという。

運用全てをAI(人工知能)が行うファンドは現状では珍しいようですが、今後、結果の出せないファンドマネージャーの仕事がAI(人工知能)に置き換わるという流れはどんどん進んでいくんでしょうね。

三菱UFJ国際投信の資料では「Kensho社」の株式指数について以下のように説明されています。

各ファンドが連動を目指す「Kensho社」の株式指数のご紹介:三菱UFJ国際投信

有価証券報告書など、企業の開示資料をAI(人工知能)が読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に選定します(年1回)。また、時価総額・売買代金の基準による銘柄の絞込みも行われ、極端に時価総額の小さい銘柄や売買の活発でない銘柄は除外されます。

米国株式や先進国株式と比べ、時価総額の小さい銘柄の比率が高くなっています。したがって、一般的に値動きが荒いとされる中小型株の値動きの影響が相対的に大きくなると考えられます。

「eMAXIS Neo」は現段階では「宇宙開発」「ロボット」「遺伝子工学」の3テーマのみですが、2019年6月までにさらにテーマを6つ増やし、合計9テーマになるようです。

以下、3つのテーマのインデックスファンドの詳細です。

ファンド名 信託報酬(税抜) 純資産(2018/8/22) 連動指数
eMAXIS Neo 宇宙開発 0.72% 3.31億円 Kensho Space Index
eMAXIS Neo ロボット 0.72% 3.33億円 Kensho Robotics Index
eMAXIS Neo 遺伝子工学 0.72% 4.08億円 Kensho Genetic Engineering Index

2018年8月22日時点だと、「遺伝子工学」のパフォーマンスが一番高く、「宇宙開発」「ロボット」と続きます。

既存のeMAXISシリーズの投資信託に比べると、テーマ型のためか信託報酬は少し高めになっていますが、テーマ型のアクティブファンドと比べると半分くらいの信託報酬になっています。

「eMAXIS Neo」が買える証券会社は、現状では以下の3つのネット証券と「丸三証券」だけのようです。

Kenshoニューエコノミー指数(Kenshoインデックス)

「Kenshoニューエコノミー指数(Kensho New Economy Indices)」が気になったので、調べてみました。

指数を提供する「Kensho」は2013年にアメリカで創業したAI技術を強みとするテクノロジー企業です。

現在は、S&P500指数などを有する米国の大手指数提供会社「S&P Global Inc.」の100%子会社となっています。

以下は「Kenshoニューエコノミー指数(Kenshoインデックス)」の公式サイトです。

Kensho Indices

「Indices」は「Index」の複数形ですが、「Kenshoインデックス」は現状では23テーマの指数があるので、複数形になっているのでしょう。

「Kenshoニューエコノミー指数(Kenshoインデックス)」が扱うのは、「第4次産業革命」を担う23のテクノロジーです。組入銘柄は米国の上場企業だけのようです。

以下が「Kenshoニューエコノミー指数(Kenshoインデックス)」が扱う「23のテーマ」となっています。

  1. Final Frontiers
  2. Intelligent Infrastructure
  3. Smart Transportation
  4. Clean Power
  5. Future Security
  6. Space(宇宙開発)
  7. Drones(ドローン)
  8. Robotics(ロボット)
  9. Cyber Security(サイバーセキュリティ)
  10. Wearables(ウェアラブル)
  11. 3D Printing(3Dプリント)
  12. Autonomous Vehicles(自動運転)
  13. Smart Buildings(スマートビルディング)
  14. Nanotechnology(ナノテクノロジー)
  15. Virtual Reality(バーチャルリアリティ)
  16. Genetic Engineering(遺伝子工学)
  17. Cleantech(クリーンテクノロジー)
  18. Clean Energy(クリーンエネルギー)
  19. Smart Grids(スマートグリッド)
  20. Advanced Transport Systems(先進輸送システム)
  21. Smart Borders(国境警備)
  22. Global Space
  23. Global Drones

指数のパフォーマンスと組入銘柄は上のリンクから見ることができます。

私は組入銘柄のほとんどを知りませんでしたが、ボーイングなどの知っている銘柄も組み入れてありました。

人類は以下のような産業革命を経験しながら発展してきましたし、これからも発展していきます。

  • 第一次産業革命(18〜19世紀、鉄・繊維工業・蒸気機関)
  • 第二次産業革命(1870〜1914、鋼鉄・石油・電気)
  • 第三次産業革命(1980年代〜、デジタル・パソコン・インターネット) ←現在
  • 第四次産業革命(ロボット工学、人工知能、ブロックチェーン、ナノテクノロジー、量子コンピュータ、生物工学、モノのインターネット、3Dプリンター、自動運転車) ←これから

第四次産業革命では、ひと昔前ならSF映画に登場してくるような技術が現実のものとなりつつあります。

以前、下記の人工知能に関する本を読んだのですが、「なんだかすごい世界になっていくんだな・・・」と思った記憶があります。20年後の未来を先回りで知りたいと思っている人なら読んでおいて損はないと思います。

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

AI(人工知能)関連では、最近ではこの本が売れているようです。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
AI vs. 教科書が読めない子どもたち

アクティブファンドの場合、テーマ型投信が出る時期はそのテーマがすでに成熟期を迎えていて、投信を買う頃は高値づかみになることがありますが、インデックスファンドである「eMAXIS Neo」は今後どんなパフォーマンスになっていくでしょうか?

現状では2013年8月の設定以来、「宇宙開発」と「遺伝子工学」が3倍弱、「ロボット」が約2倍まで上昇しています。

ここからさらに上げるのか?それとも・・・

第四次産業革命のテーマは個人的にもすごく興味がある分野ですし、今後の伸びしろが大きな分野なので、ヤフーファイナンスに「eMAXIS Neo」3銘柄を登録してパフォーマンスをウォッチしてみようと思います。

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