マネックス証券によるコインチェック買収のここまでのニュースをまとめてみました。

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先週、マネックス証券が仮想通貨交換業者の「コインチェック」を買収するというニュースが報道され、マネックス証券の株価は300円台から500円台へと急騰しました。

投資家はマネックス証券によるコインチェック買収を好感したようですが、ここまでのニュースをまとめてみたいと思います。

マネックス、コインチェック買収の勝算:日本経済新聞(2018/4/3)

投資家がこのニュースを好感した理由は2つある。1つ目は仮想通貨交換事業の収益性の高さだ。コインチェックは1月26日に約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出したが、3月には約460億円を顧客に対して手元資金で補償すると発表した。仮想通貨交換事業は利益率も高いとみられ、補償のための資金も多くは2017年春以降の「仮想通貨バブル」時代に蓄積したと見られる。足元ではブームは落ち着いているが、仮想通貨などに使われるブロックチェーン(分散台帳技術)自体の将来性は有望視されている。数十億円と見られるコインチェックの買収額が、投資家には「割安」と映った。

「仮想通貨交換事業の収益性の高さ」と「ブロックチェーンの将来性」を考えると、買収額は割安と映ったようです。

ただ、業者が儲かるということは、仮想通貨は投資先としては高コスト商品ということになります。

コストが高くても、それを圧倒的に上回るパフォーマンスが出ていれば問題ないのでしょうが、現在の仮想通貨は昨年末の高値ピークからだいぶ下落してます。

みんかぶの仮想通貨チャート一覧で各種仮想通貨のチャートを見ることができますが、ビットコインで昨年高値から3分の1近くまで下落、中には10分の1まで下落している通貨もあります。

投資家の中には、損切りできずに多くの含み損を抱えた状態のままの人も少なくないかもしれません。

過去6ヶ月のチャートを見る限り、多くの通貨で前回のサポートラインを割っているので、今後もさらに下がってもおかしくないように見えます。

マネックス、コインチェックの経営権めざす 再建主導 仮想通貨テコに反攻へ:日本経済新聞(2018/4/6)

それでもマネックスグループの松本大社長が出資を決断した背景には、ネット証券大手の競争の中で同社が置かれた厳しい現実がある。

SBI証券や楽天証券が手数料の引き下げ競争で顧客を囲い込み、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のカブドットコム証券は銀行との連携を深めている。ライバルとの収益力の差は広がってきた。

コインチェックは利益率が高いが、NEM(ネム)の流出による訴訟リスクもあります。それでも、マネックス証券がコインチェックを買収しようと思った背景には、ネット証券でのシェアが落ち込んでいることがあるようです。

以下は2017年度の個人委託売買代金に占める比率です。

これは私としてはすごく意外な結果です。松井証券やカブドットコム証券の方がマネックス証券よりもシェアが上なんですね。

なんとなく、私のイメージだとネット証券3強は「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」だったのですが、この結果を見る限り、SBIと楽天でシェア48.3%とほぼ半数なので、今はネット証券2強時代のようです。

マネックスグループの株価は2009年頃から低空飛行状態になっていますが、コインチェック買収のニュースでぴょんと上昇し、直近高値を上抜いています。

私としてはマネックス証券で初めて海外ETFや日本株の個別銘柄を買ったので、マネックス証券には頑張って欲しいという気持ちがあります。

コインチェック、460億円補償完了 危うさ抱える高収益:日本経済新聞(2018/4/6)

仮想通貨交換は証券取引所などとは異なり、購入や売却を希望する顧客の注文に一定の利ざやを上乗せし、自らの収益源とする。この利ざやは、最大10%ともされ、1%未満の外国為替証拠金(FX)や株式と比べはるかに分厚い。

私は仮想通貨を買ったことがないので、どのような手数料体系になっているのかよく分かりませんが、利ざや(スプレッド)が10%というのはビックリするくらいの高い手数料だと思います。

投資信託で例えるなら、販売手数料10%みたいなものでしょうか?

銀行や店舗証券会社で、ネットに疎い高齢者が「販売手数料3%、信託報酬1.5%」の高コストな投資信託を買っていますが、似たようながことが社会経験の浅い20代で仮想通貨という別の舞台で起こっているようにも見えます。

ただ、今後、仮想通貨交換業者で生き残りをかけて手数料競争が起こるでしょうから、1年後にはだいぶ下がっている可能性もありそうです。

マネックスG社長、コインチェック「IPO目指す」:日本経済新聞(2018/4/6)

「仮想通貨交換業者への登録と事業の全面再開時期は2カ月後程度を目標にしている。いずれ新規株式公開(IPO)をして、強くしていきたい」

マネックス証券の松本社長は「いったん市場規模が50兆円まで伸びた新しい資産クラスはきっとこれからも大きくなっていくと思う」と記者会見で言っています。

数年後にはロボアドに仮想通貨が資産クラスとして追加されるような時代が来るのでしょうか?

私自身は現状では仮想通貨に投資しようとは思いませんが、今後どうなっていくのかは非常に興味があります。

通貨として地位を確立できるのか?それとも金(ゴールド)のような資産クラスになるのか?または、消えてなくなるのか?

マネックス証券によるコインチェック買収の記者会見の模様がYouTubeにアップされていました。最初の数秒は音が出ませんが、すぐに出るようになります。

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