証券会社が売りたがらない米国債を買え、米国政策金利(FFレート)チャート

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2015年12月、アメリカの中央銀行FRB(Federal Reserve Board)が9年半ぶりの利上げに踏み切りました。

そもそも、「利上げ」の正確な意味が分からなかったので調べてみると、「(いまさら聞けない)米国の利上げって何?どんな影響がある? 2014/08/25」に「そもそも利上げとは何か、というと米国の中央銀行(FRBという)が政策金利を上げることだ。」とありました。

◎利上げ = FRBが政策金利を上げること

次に、アメリカの政策金利の推移を知りたいと思ったので調べてみたところ、米国政策金利(FFレート)のチャートを見つけました。


source: tradingeconomics.com

アメリカの政策金利の1971〜2016年(45年間)の平均は5.89%。最高値は1980年3月の20%。そこから徐々に低下し、2008年12月に0.25%とほぼゼロ金利に。その状態が2015年11月まで約7年間続き、とうとう2015年12月に0.25%引き上げて0.5%に。

日経新聞の「債券・金利」で見ることができる米国と日本の市場金利は以下の通り。(2016年4月27日現在)

米国
FFレート 0.37%
米国債5年 1.400%
米国債10年 1.932%
米国債30年 2.756%
日本
無担保コール -0.067%
TIBOR(3カ月) 0.0600%
長期金利(5年) -0.240%
長期金利(10年) -0.080%

このように、今の米国債に投資しても、10年もので1.892%、30年もので2.709%ほどの金利しか付きません。

しかし、過去には安定して儲かる投資先だったことが、この本を読んで知りました。

証券会社が売りたがらない米国債を買え!
証券会社が売りたがらない米国債を買え!

ただし、2011年8月と約5年前に出版された本なので、今とは状況が異なると思われます。

著者の林敬一さんはウォールストリートの投資銀行で10年ほどフィストインカム(債券の別名)の仕事をやってきたそうです。

林敬一さんのブログはこちら。

ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(フィクストインカムの専門家)

債券って馴染みがないぶん、株式より難しく感じてしまいます。。もうちょっと基礎的な知識をつけてから、また読み直したいと思った本でしたね。

では、この本で学んだことをまとめたいと思います。

  • 立派なポスターやパンフレットが用意されるのは証券会社や銀行が儲かる商品のみ。「アドバイザーの利益は投資家の損」がこの世界の大原則。
  • 国家により保証され、払い手が倒産したり額が減る心配のない収入をリスクフリーのキャッシュフローと言う。日本では日本国債、アメリカでは米国債。
  • 額面100万円・利息2%・満期10年の債券を買うとは、最初に100万円払って債券を買い、毎年2%にあたる2万円の利息をもらい、10年後に100万円が戻ってくるということ。
  • 退職後の厚生年金や国民年金による収入は、国が支払いを保証しているので、国債とほぼ同等のリスクフリーのキャッシュフロー収入とみなせる。
  • 65歳から85歳まで20年間にわたり毎年300万円の厚生年金や国民年金による収入があるということは、満期20年の国債を保有して、金利収入を毎年300万円得ているのと同じ。利回りが2%なら1億5000万円の元本ということ。(300万円 ÷ 0.02 = 1億5000万円)
  • 固定の金利収入のことを英語ではFixed Income(フィクストインカム)と言う。債券もフィクストインカムと言う。
  • 年金は擬似国債として把握できる資産。コンスタントなキャッシュフローは債券に置き換えることができる。
  • 金利が高いということはリスクが大きいということ。金利を高くすれば投資家を呼び込める。金利が低いということは、リスクが小さいということ。金利が低くても売れるということは需要があるということ。
  • 社債は国債よりもリスクがあるので、金利は高くなる。
  • 会社の給料もコンスタントなキャッシュフローなので、擬似社債という資産に置き換えることができる。
  • キャッシュフロー(継続的な収入)のあるところに債券あり。年金や給料というキャッシュフローは債券で置き換えることができ、国債や社債のリスクと同等になる。
  • 日本国債の先物市場は日本以外にもシンガポールにもあるので、日本国債の空売りは外国人でもできる。しかも、現物と違い規模の制限を受けないので、いくらでも大きな取引ができる。
  • 外貨両替で流動性が低い通貨の場合、手数料が高くなる。ドルとポンドではポンドの方が手数料(銀行と買値と売値の差)が高い。
  • CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは、国や企業のデフォルトリスクを売買する金融商品のこと。日本国債がデフォルトすると思えば日本国債のCDSを買う。デフォルトしなければ、CDSの購入代金は返ってこない。
  • ハイイールド債とは投資不適格債(ジャンクボンド)のこと。格付けでトリプルB以下の債券に掛け金を張るギャンブル。
  • 米国債は日本の大手証券会社が購入できる。米ドル建てなので円をドルに両替して購入する。購入時手数料、信託報酬、売却手数料ともにゼロ。リスクは為替の変動。
  • 国際的な金融の話題で「フライト・トゥ・クオリティ(質への逃避)」と書いてある時は、米国債への資金逃避を指す。テロ、戦争、金融危機で米国債は多く買われた。
  • 金利は投資に対するリターン。金利というリターンを受け取れるということは投資対象の国や企業がしっかり利益を上げている証拠。
  • 世界の債券市場は株式市場の2倍大きい。
  • 日本株は配当が低く、変動するのでインカムゲイン投資には向かない。
  • 投資には負けない投資もある。それがフィクストインカム投資。
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