先日、海外不動産投資フェアに行ってきました。今はなんとなくレベルですが興味があったので。
日本は人口減で空室率が今後上がっていきますし、GDPが大きく上がることも期待できません。どちらかと言うと、ゆるやかに沈みゆく国と言えるかもしれません。。
一方、世界には人口がこれから増える国、経済がこれから伸びることが期待できる国があります。
「どうせ投資するなら、下りのエレベーターではなく、上りのエレベーターでしょ!」みたいな感じで、日本の投資家の間でも海外不動産投資への注目度はアップしているようです。
アメリカ、ハワイ、カナダ、イギリスといった先進国から、マレーシア、フィリピン、タイ、カンボジア、ベトナム、スリランカなどの新興国不動産も紹介されていました。
先進国は基本的にインカムゲイン狙い、新興国は基本的にキャピタルゲイン狙いという感じのようです。
新興国不動産は私が思っていたよりも価格が高い印象を受けました。
部屋の広さにもよりますが、1LDK〜2LDKで普通に2000万とか3000万とかしますね。
日本の地方と変わらない程度の価格か、もしくはちょっと高いという印象です。
日本人向けに価格調整が入っている可能性もありますが・・・。
新興国が伸びると思うなら、その国の株価指数に連動するETFに投資するという選択肢も
新興国は今後、日本よりも伸びしろは確かに高いと思います。
なので、いまのうちにコンドミニアムを買っておけば、数年後に値上がりしてキャピタルゲインを得られる可能性もあるでしょう。
でも、値上がりしない可能性もあります。
また、不動産なのでエリアや物件によっても変わってきます。
値上がりするエリアもあれば、値上がりしないエリアもあることでしょう。
値上がりする物件もあれば、値上がりしない物件もあることでしょう。
それでも、新興国の成長に投資したいと思うなら、その国の株価指数に連動するETFに投資するという選択肢もあるのではないか?と思いました。
でも、その時は、日経平均株価の新興国版のようなETFがあるのかどうか分からなかったので、家に帰宅してから調べてみると、iシェアーズから米国ETFとして販売されていることが分かりました。
でも、ベトナムやカンボジア、スリランカはまだないようですね。そもそも、株式市場がまだないか、あっても取引が活発じゃないのか分かりませんが。
米国ETFなので、日本のネット証券で購入することができます。
「米国ETF取引手数料比較」で書きましたが、日本で米国ETFを購入するなら、マネックス証券の手数料が一番安いです。
今回は、各国の株価指数に投資できるiシェアーズのETFの過去の株価推移をチェックしてみたいと思います。
新興国全体
まずは、新興国全体を見たいと思います。
私もバンガードのエマージング・マーケッツETF(VWO)に投資していますが、昨年8月のチャイナショック以降、けっこうな含み損が出ています。。
iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF
総経費率:0.69%
新興国の大型および中型株式で構成される指数に連動するETFです。
リーマンショックで大きく下落していますが、2009年3月から2011年4月の約2年で回復しています。
その後は落ちたり上げたりですが、2015年4月から下落が始まり、2016年2月から持ち返しつつあります。
組み入れ国の割合は以下の通りです。
- 中国:23.81%
- 韓国:15.38%
- 台湾:11.96%
- インド:8.15%
- 南アフリカ:6.87%%
- ブラジル:6.78%
- メキシコ:4.31%
- ロシア:3.75%
- マレーシア:3.43%
- インドネシア:2.69%
- タイ:2.15%
- トルコ:1.57%
- フィリピン:1.42%
- ポーランド:1.31%
- チリ:1.27%
- Other:4.95%
中国が全体の約4分の1なので、良くも悪くも中国の影響を大きく受けるETFと言えそうです。
マレーシア
iシェアーズ MSCI マレーシア ETF
総経費率:0.48%
マレーシアは2014年8月までは右肩上がりですが、その後は右肩下がり、そして2016年に入ってからまた復活しかけています。
マレーシアは10年連続で日本人が住みたい国ナンバーワンらしいですね。
フィリピン
iシェアーズ MSCI フィリピン ETF
総経費率:0.62%
フィリピンは2015年4月をピークに下げていて、2016年に入ってから持ち返しています
数年前まで、新興国の不動産投資といえばマレーシアだったそうですが、今はフィリピンに投資する人が多いそうです。
最近、こんな本も出ています。
タイ
iシェアーズ MSCI タイ・キャップト ETF
総経費率:0.62%
タイは2013年5月をピークに、2015年4月からは下落傾向、2016年に入ってから持ち直し。
タイは首都のバンコクになると、億ションも販売されているそうですね。
インドネシア
iシェアーズ MSCI インドネシア ETF
総経費率:0.62%
インドネシアは2013年5月をピークに、2015年4月から下落傾向、2015年10月から持ち直し。
新興国はアメリカの利上げの影響を受けるでしょうから、今後、どうなるのかなかなか読みづらいですね。
いずれにせよ、新興国の不動産に投資するということは、投資信託でいったらアクティブファンドに投資するようなものだと思います。
勝つかもしれなし、負けるかもしれない、負けることの方が多い・・・。
コメント
不動産投資は全く明るくないため勉強になりました。
ちょっと前にはニュースで中国人とかシンガポール人は東京のマンションに投資をするのが増えていると聞きました。日本は人口減少ですが、東京だけは人口流入で値上がりが見込めるという背景だったと記憶しています。でもどうなんでしょうね。オリンピック後は価格は下がるちう声も聞きますよね。