身近なお金にまつわることを全て学びたい人が読むべき本

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お金に対するリテラシーをもっと高めたいと思い、アマゾンで色んな本を物色していたところ見つけたのが、池上彰さんの「お金の学校」という本です。

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)
知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

2011年10月に発売された本です。

届いた本の帯には「お金のすべてがわかる!」とあります。

確かに、お金についてかなり詳しくなれます。特に、金利のついての説明は抜群に分かりやすかったです。さすが、池上彰さんです。

この本では以下の5項目に分けて、お金について学んでいきます。

  1. お金の歴史
  2. 銀行
  3. 投資
  4. 保険
  5. 税金

さらに、「ニュースの中のお金」と「身近なお金」という特別授業もあります。

小さい本で、ページ数も230ページほどですが、内容はてんこ盛りです。

これほどの内容を760円で買うことができるのって、実はすごいことではないのでは?

身近なお金にまつわることを全て学びたい人が、まず最初に読むべき本だと思います。

池上彰さんは日本人の知的レベルを確実に底上げしている人物の一人でしょう。

では、この本で学んだことをまとめたいと思います。

  • お金が生まれる前は物々交換していたが、物々交換は非常に効率が悪い。商談成立の可能性がとても低い。
  • お金が生まれる前、「みんなが欲しがるモノ」は「稲(お米)」や「布」だったので、とりあえず自分のモノを稲か布に交換しておけば、あとで市場で他のものに効率よく交換できた。中国では「貝」だった。古代ローマでは「塩」だった。
  • 「稲」「布」「貝」「塩」の後に、「みんなが欲しがるモノ」として交換用品として使われたのが「金」「銀」「銅」。
  • 「金」「銀」「銅」は貴重品で簡単に手に入るものではないので「みんなが欲しがる共通のモノ」として価値が高い。
  • 「金」「銀」「銅」は当時の技術でも簡単に溶かすことができたので、持ち運びやすい金貨、銀貨、銅貨にできた。後に、これが世界的に通貨として使われるようになった。
  • 金貨、銀貨、銅貨を持ち歩くのは重たいし、途中で強盗に会うかもしれない。だから、お金持ちに金貨、銀貨、銅貨を預けた。お金持ちは紙の「預かり証」を発行した。この「預かり証」があれば、いつでも金貨、銀貨、銅貨と交換できるという信用を背景に、紙の「預かり証」自体がお金としての役割を持つようになった。
  • 紙の「預かり証」なら折りたたんで持ち運びやすいし、軽いし、強盗に会う心配も減らせる。
  • 結局、お金は欲しいモノを得るための「交換手段」。場所もとらず、腐らない便利なもの。
  • 現在、日本でお金をお札を発行できる銀行は、国の信用を背景とした中央銀行である日本銀行のみ。
  • 一般の銀行は日銀の当座預金口座を使って様々な決算をしている。
  • 当座預金口座とは決算専用の口座のこと。普通預金と違い利息は付かないが、手形や小切手を発行できる。また、ペイオフになっても預金が全額保証される。
  • 昔のお金は兌換紙幣で「金(きん)と交換してもらえる」という信用があった。「金(きん)の量がお札の信用を担保する」仕組みのことを「金本位制」と言う。金の量に応じて、紙幣が発行できた。
  • 「金本位制」だと中央銀行が持っている金の量しかお金を発行できず、景気が悪い時に対応できないので、第一次世界大戦後の経済混乱期の中で世界中が「金本位制」をやめるようになった。
  • 現在のお金は金(きん)と交換できないので不換紙幣。単なる紙切れだが、「これはお金だ」という信用や信頼、共同幻想があるのでお金として成り立っている。「みんなが欲しがるモノ」として地位を保っている。
  • 金本位制の時代では、金が入ってきたら、その量に応じてお金を刷っていた。現在では、国債の量に応じてお金を刷っている。
  • 国債は国の借金だが、今の日銀は政府の発表した「発行済みの国債の量」に応じて、お札を発行する量を決めている。
  • 政府が発行した国債を銀行や個人が購入し、日銀が銀行が買った国債を買い上げる。日銀はその買い上げた金額と同じ額の紙幣を発行し、銀行に支払う。こうして、銀行にお金に渡る。
  • 金利を得るためにお金を引き出して使わないという我慢が必要。「金利」は「我慢料」。
  • 景気が良くなると、欲しいものを買いたくなり、お金を使いたい需要が高まって「早くお金を使いたい、もう我慢できない!」となるので、我慢料は高くなる。つまり、好景気には金利は高くなる。逆に、不況時には金利は低くなる。
  • 銀行からお金を借りる時に支払う金利はお金のレンタル料。
  • 現在、金利は自由化され、日銀が勝手に決めることはできない。それぞれの銀行が自由に決めている。日銀が金利を決めていた時代、「金利」を「公定歩合」と呼んでいた。
  • 民間銀行が日銀からお金を借りる時の金利が「公定歩合」。民間銀行の金利は「公定歩合」と連動するように規制されていた。日銀は「公定歩合」を上げたり下げたりして景気対策をしていたので、「公定歩合」を「政策金利」とも呼ぶ。
  • 金利には1年未満の「短期金利」と1年以上の「長期金利」がある。コール市場でつく金利が代表的な「短期金利」。住宅ローンや自動車ローンはこの金利を基準に決められる。
  • 景気が良くなり、お金の需要が高まり、世の中にお金が足りなくなると金利が上がる。
  • 景気が悪くなり、お金の需要が下がり、世の中にお金が余ると金利が下がる。
  • 日本銀行は国債を買ったり売ったりして、市場のお金の量を調整して、金利と景気をコントロールしている。
  • 「長期金利」の最も代表的な金融商品は「10年物国債(10年たつと元本が戻ってくる国債)」。
  • 「長期金利」は発行済み国債の売買状況によって決まる。つまり、市場が決める。
  • 国債の価格が上がると、長期金利は下がる。額面が100万円で年間2万円の利子が付く国債(利回り2%)の価格が101万円に値上がりすると利回りは1.98%となる。(2万円 ÷ 101万円 = 0.0198)
  • 債券価格が値上がりすると金利は下がる。債券価格が値下がりすると金利は上がる。
  • 金利が上がるという現象には「良い金利上昇」と「悪い金利上昇」がある。景気がよくなってお金の需要が高まって金利が上がるのは「良い金利上昇」。国の信用低下により国債価格が下がって金利が上がるのは「悪い金利上昇」。
  • 国の評価が高まり国債価格が上がって金利が下がるのは「良い金利低下」。その国の株価に信用がおけなくなり、国家がバックについている国債に投資が集中し、国債価格が上がって金利が下がるのは「悪い金利低下」。
  • 長期金利は絶えず相場に左右される。株価上昇局面では国債を売って株を買う人が増えるので、国債価格は下がり、金利は上がる。株価停滞局面では株を売って国債を買う人が増えるので、国債価格は上がり、金利は下がる。
  • お金が流れやすくなるように、市場にたくさんのお金を流通させることを「金融緩和」という。
  • 金利は需給バランスで決まる。お金を借りたい人がたくさんいて、お金が貸したい人が少なければ金利は上がる。逆なら、下がる。
  • 日銀が銀行が保有する国債を買い取って現金を渡せば、銀行は「お金をたくさん貸したい」と思うので、金利は下がる。リーマン・ショック後、FRBは銀行が持っている発行済み国債を買い上げることで、銀行にドルが余る形を作ろうとした。
  • 「信用」と「金利」は逆相関関係になる。簡単に貸してくれる場合は金利が高い(自動車ローン)。審査が厳しくて手続きが面倒なものは金利が低い(住宅ローン)。
  • 女性は結婚するとお金が借りづらくなる。なぜなら、「旦那の給料が安い」「旦那がローンを組めないような何か特別な事情があるかも」と勘ぐられるから。
  • たくさん借金ができた(たくさんのお金が借りられた)ということは、それだけ信用があるということ。現金で家を買うより、住宅ローンを組んでしっかり返済した方が信用は上がる。実績にもなる。
  • 日経平均株価は日本経済新聞社が独自の基準で選んだ225社の株式の平均値を取った指数。
  • TOPIXとは東証一部に上場している企業1903社(2015年9月8日現在)の株価指数。単位は「円」ではなく「ポイント」。
  • 一株の価格が高くなりすぎると個人投資家が買えなくなってしまう可能性があるので「株式を分割して、売買単位を下げなさい」と東証から指導がはいることがある。これを「株式分割」と言う。
  • 「株式分割」は以前は成長企業のシンボルだった。
  • かつてのライブドアは1000分の1、1万分の1とどんどん株式分割をして、誰でもライブドアの株を買えるようにして、株価が上がるように工夫した。
  • 債券の「債」は借金を意味する。
  • 国債とは「国が借金をします。満期が来たら、これだけの利子をつけて返します。」と書かれている国自身が発行した借金証書のこと。
  • 国の債券は「国債」、会社の債券は「社債」。
  • 株式会社の場合、資金調達方法は「株を発行する」「銀行から借りる」「社債を発行する」の3種類。
  • 社債とは会社が銀行からお金を借りるのではなく、証券会社を介して、広く一般の投資家から借金すること。銀行で借りるよりも、低い金利で借りられる。
  • 外国の債券を買う場合、為替変動リスクがある。円高になると金利差などあっという間にチャラになる。逆に、円安になれば儲かる。
  • FXは数ある金融商品の中で最もギャンブル性が高い。
  • 1ドル100円に時にドルを買い、その後、1ドル110円になれば10円儲かる、1ドル90になれば10円損する。
  • 金(ゴールド)の投資信託が販売されたことで、金の値段は下がりにくくなった。金の価格が底上げされた。
  • 「先物」とは将来の価格をいま決めて取引するもの。先物を売った証券会社はその後、そのお金で株を買う。
  • 日経先物が上がると日経平均株価も上がる、日経先物が下がると日経平均株価も下がる。
  • 「保険」とは普段からみんなでお金を出し合って、いざ「お金が必要だ」という人が現れたら、貯めておいたお金を使ってもらうというもの。
  • 「年金」とは長生きするリスクに備えた「保険」。
  • 社会保険は国全体で積み立てる保険。
  • 税金とはコミュニティを維持するための必要経費。
  • 強盗から身を守ったり、火事を消したりといった集団での機器対策には費用がかかる。警備団や消防団の給料、刑務所を建てる土地代、建設費、維持費。これらをみんなで少しずつ負担するのが税金。
  • コミュニティが税金によって運営されると、税金を集めるプロが必要になる。それが税務署。
  • 集めた税金の使いかたを決めるのが政治家。
  • 税金には「直接税」と「間接税」の2種類がある。所得税や法人税は「直接税」、消費税や酒税、タバコ税などは「間接税」。
  • 「直接税」の比率が高いと、所得の再分配の効果が見込めるが、金持ちの稼ぐ意欲を失ってしまう。
  • 「間接税」の比率が高いと、景気に左右されにくい安定的な税収を見込めるが、所得が少ない人の負担が重くなる。
  • 日本は「直接税」6、「間接税」4くらいの割合。
  • 「所得税」とは「収入」から経費を引いた「所得」に、さらに「控除」を引いたものにかかる税金。
  • 「源泉徴収」とは会社が社員の所得税をまとめて払ってくれる制度のこと。
  • 1940年、戦争に備えて税収を増やしたかった日本政府は、各企業に対して「政府の代わりに社員の税金を徴収しなさい」と命じた。これが源泉徴収のはじまり。ドイツの徴税方法を真似たものだが、世界的には非常に珍しい仕組み。
  • 「源泉徴収」によって、本来、政府がやるべき仕事を企業にまかせられて政府の負担が減る。税務署の職員が少なく済む。サラリーマンの税金の取りはぐれがなくなる。
  • アメリカでは所得がある人は全員、確定申告をする。だから、サラリーマンでも税金に対する意識が高い。
  • 「ゼロ金利政策」は金利をゼロにすることで、世界の投資家たちに「円は持っていても儲からないので他の通貨を買って下さい」というメッセージを出していること。
  • 為替は国の金利差によって変動する。金利の高い国に向かってお金は動く。
  • 「ゼロ金利政策」だとデフレになっていると実質的な金利はゼロではない。なぜなら、デフレは「モノの値段が下がって、お金の価値が上がる」状況。なので、資産をお金で持っておくと、実質的な購買力は増えていることに。これは金利が付いているのと同じこと。
  • デフレ時には資産はお金で持っておくのが一番良いので、さらにお金を使わなくなり、ますますデフレになる。
  • インフレは「モノの値段が上がって、お金の価値が下がる。」ので、お金を使った方がいい。
  • 競馬は胴元(JRA)が売上の25%を無条件で持っていく仕組み。宝くじは胴元(地方自治体)が売上の52%を持っていく仕組み。
  • 「機会費用」とは「ある行動をとることで、他の行動がとれなくなる」「ある選択をすることで、他の選択を放棄している。」という考え方。
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