資本主義とは自己増殖するシステムだから世界市場全体に投資する

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以前から読みたいと思っていた橘玲さんの本を読んでみました。

まずは、友人に勧められたこの本から。

臆病者のための株入門 (文春新書)
臆病者のための株入門 (文春新書)

2006年4月に出版された本です。

この人の本を読むと、世の中の見え方がちょっと変わってきますね。

なんとなく、頭が良い人にありがちな、世の中をこき下ろして見ているような感じが味わえて、すごく面白いです。

橘玲さんの他の本も読んでみたいと思いました。全部読んだら、頭が良くなりそうな気がしています・・・。

では、この本で学んだことをまとめたいと思います。

  • 資本主義とは空間的な差異、時間的な差異から利潤を生み出す原理。
  • 株式投資とは自分の好みの女性でなく、皆がいちばん美人だと思う女性に投票するコンテスト。先回りして投票すれば儲かる。
  • 1997年がアメリカではデイトレード元年。
  • デイトレードでは売買の間隔を極端に短くすることで、GDPや失業率や業績予想といった株価を動かす様々な要因が消え去り、プレーヤーの思惑だけが残る。売買を1日で完了してポジションを残さないのは、自分の関与しないところで損失が発生するリスクを避けるため。
  • 日本のネット証券は手数料引き下げ競争に突入し、1回あたりの儲けが少なくなったので、薄利多売で稼ぐしか無い。デイトレーダーが増え続けることがビジネスの前提になっているので、宣伝活動もそういった方向へ行く。
  • ほとんどの場合、テクニカル投資の結果はデタラメに株を売買した時と変わらない。
  • チャートの読み方を教える証券会社のセミナーは、クイズの回答を見てから答えるのと同じ。都合の良いチャートを探してきているだけ。
  • 確実に儲かる方法を全ての投資家が知っていたら、損する投資家がいなくなるので、論理的にはその方法では儲けられないということ。
  • おいしい話はあなたのところまで回ってこない。絶対儲かるなら自分で儲ければいい。
  • 大航海時代の「何があっても損は出資金まで」が株式会社の起源。
  • 株式とは会社(船)の所有権をバラ売りしたもの。損は限られているが、利益は無限大。
  • 株式市場のおかげで、アイデアと野心しかない若者でも大海原に乗り出すことが可能になった。損は株主が背負ってくれる。株式市場とは損を薄く広く分散させるためのシステム。
  • 民主主義と資本主義の違いは、民主主義では1人1票だが、資本主義では1株1票。
  • 株式の価値は、その会社が将来にわたって生み出す全ての利益を現在価値に換算したもの。
  • お金の価値は未来になるほど小さくなっていく。
  • 正確な価値を知るためには、現在のお金は大きく、将来のお金は小さく、調整しないとならない。この比率を「割引率」という。
  • 株式の価値を知るために必要な情報は、「将来の利益」と「割引率」の2つ。
  • 金融商品は突き詰めれば「株」と「債券」の2つしかない。
  • バランスシートは企業の財務内容を「資産」と「資金調達(負債+資本)」で図示したもの。
  • 会社は「負債」と「資本」で事業に必要な資金を調達し、それを資産という箱に投入して利益を吐き出すオモチャみたいなもの。
  • 「負債」で資金調達するのが「債券」、「資本」で資金調達するのが「株式」。
  • ストックオプションは自社株を買う権利を従業員に付与する制度で、人件費の一部を株式で支払う手段。
  • 現在価値は金利(割引率)によって変動する。年利10%で10年後に1万円にするには、いま3855円必要。年利1%ならいま9053円必要。
  • 現在価値は金利(割引率)が高いほど安くなり、金利(割引率)が低いほど高くなる。
  • 債券投資とは金利(割引率) を予想するゲーム。株式投資は将来の利益を予想するゲーム。
  • バフェットの投資法は、財務諸表などから企業の本質的な価値(理論価値)を推定し、現在の株価がその理論価値よりもはるかに安ければ大量に保有し、市場が自らの過ちに気づいて株価が上がるのを待つというもの。個別株への集中投資で、多い時でも10社を超えることはない。
  • 上場企業100社以上の大株主である竹田和平は証券マンのアドバイスを聞くこともなければ、アナリストのレポートも見ない。財務内容の株主資本比率(自己資本比率)と配当性向・配当利回り。利益の中から毎年株主にきちんと配当を払い、その上で株主資本(資本金)を積み上げていく企業のみに投資する。気に入った銘柄は経営方針が変わらない限り永久に売らない。
  • 「リスク」とは「損する可能性」であると同時に「儲かる可能性」でもある。
  • 統計学では「リスク」のことを「分散(散らばり方)」という。
  • 「市場そのものに投資する」には、インデックスファンドを買えばいい。
  • ファイナンス理論とは「市場は効率的で株式投資は偶然のゲームだから、長期で見れば誰も市場平均を上回れない(手数料コスト分だけ損する)」「長期スパンで見れば、市場は拡大し、株価は上昇する。」の2つ。時間と共に当たりクジが増えていく宝くじみたいなもの。
  • 資本主義とは自己増殖するシステム。
  • 金融商品の多くは「カモ(金融リテラシーのない人)」からボッタクることを目的に作られている。
  • 「経済学的にもっとも正しい投資法」は世界市場全体に投資すること。

複利とレバレッジ

10万円を年利10%の定期預金に預けた場合の単利と複利の比較
単利
利息を銀行から引き出し
複利
利息を銀行に預け入れたまま
元本 利息 総額 元本 利息 総額
1年目 10万円 1万円 10万円 1万円 11万円
2年目 10万円 1万円 11万円 1万1000円 12万1000円
3年目 10万円 1万円 12万1000円 1万2100円 13万3100円
4年目 10万円 1万円 13万3100円 1万3310円 14万6410円
5年目 10万円 1万円 14万6410円 1万4641円 16万1051円
6年目 10万円 1万円 16万1051円 1万6105円 17万7156円
7年目 10万円 1万円 17万7156円 1万7715円 19万4871円
8年目 10万円 1万円 19万4871円 1万9487円 21万4358円
9年目 10万円 1万円 21万4358円 2万1435円 23万5793円
10年目 10万円 1万円 23万5793円 2万3579円 25万9372円
合計 10万円 10万円 20万円 10万円 15万9372円 25万9372円

もし、友達に10万円借りて、20万円を同じ条件で複利で運用していたら、10年後の総額は51万8744円になっていた。

友達に10万円を返済しても、残金41万8744円。

友達に10万円を借りて運用しただけで、15万9372円も総額が増えた。(41万8744円 – 25万9372円 = 15万9372円)

これがレバレッジ。レバレッジとは自分の金だけでなく、他人の金を借りて、さらに利益を大きくすること。

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