海外ETFなら個人投資家でも富裕層がやっていた国際分散投資ができる

海外ETFの情報って書籍ではあまりなかったりします。

でも、この本は「賢いETF海外投資法」と書籍タイトルにあるので読んでみました。

ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法
ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法

2008年9月出版なので、ちょうどリーマン・ショックの時に出版された本です。

実際に著者が執筆したのは7月だそうなので、まだリーマン・ショックが来ていない、リーマン・ショック直前に書かれた本ということです。

この本で書かれていることを簡単にまとめると、個人投資家がプロにも負けない海外投資をするには、以下の5つの商品選定ポイントを守ることが大切であるということです。

  1. 個人でもムリなく投資できる商品
  2. 世界の株式市場・債券市場を網羅できる商品
  3. 少額の「定時定額運用」に向いている商品
  4. 市場並みの運用成績を確実に得られる商品
  5. 手数料、とりわけ保有期間にかかる手数料(信託報酬)が安価な商品

そして、この5つのポイントのうち、4つを満たす商品が「海外ETF」ということです。

そして、この投資法は運用資産10億円以上の機関投資家や超富裕層のみが行っていた国際分散投資で、それが今は個人でもできるんだよというお話です。

では、この本で学んだことをまとめたいと思います。

  • 投資とは経済成長に参加すること。債券や株式への投資は経済成長に資金の出し手として参加すること。
  • 債券や株式への投資からの期待利回り(リターン)は、長期的には経済成長率との関係で決まる。実体経済と投資は表裏の関係にある。
  • 個人にとってインフレほど恐ろしいものはない。表面上、安全に見える銀行預金に資産を預けるということは、インフレを考えると資産を失う運用法と言える。インフレを上回る利回りが期待できる金融商品に一定程度の資金を回しておくことは、自分の生活を守るためにも必要。
  • 「経済発展のステージ」を捉える場合、一般に用いられるのが「一人当たりのGDP」。年間で1万1000ドルを超える国は高所得国。アメリカは4万6000ドル、日本は3万4000ドル。
  • 投資銀行や証券会社は自己資金で投資することで利益を得ている。自社が買った銘柄や投資先を「買い」推奨して、先回りすることを「フロント・ランニング」と言う。もちろん、これを意図的に行うのは禁じられているが、投資銀行が推奨する国や銘柄に投資するのは、個人投資家にとっては一定のリスクを伴う行為となる。
  • 数年後にどこの国への投資が高いリターンをもたらすのか確実に予測することは誰にもできない。だから、成長しそうな海外市場をほぼ全部買ってしまえば、投資のリターン全体を安定化させることができる。
  • 現在好調な経済に投資することは、将来の高いリターンを約束するものではない。
  • 長期投資においては、銘柄選択や売買タイミングが運用成績に与える影響はわずかで、資産配分が運用成績のほとんどを決める。
  • いつ買って、いつ売るのか見極めるのは非常に難しいので、売買タイミングで儲けるトレーディングは投機的、博打的な要素がある。
  • 日本株式への投資は1年間で4割近く損することも、得することもあるので、リターンの出方が極めて不安定な投資対象。
  • 株式も債券も長期投資するほどリターンが安定する。長期投資することで、変動要因が取り除かれ、本来もつリターン、すなわち「経済全体の成長率」を手にすることができる。
  • 国内株式と海外株式の値動きは連動することもあれば、異なる動きをすることもあり、統計的には相関係数は0.25程度。(相関係数1は完全に同じ動き、0は全く無関係な動き、マイナス1は正反対な動き。)
  • 相互に値動きに関連のない資産クラスをポートフォリオに入れて組み合わせることによって、リスクを抑えた形で収益を増やしていける。
  • 日本のアクティブ型投資信託で10年以上運用しているものは64本。そのうち、TOPIXのリターンを上回る運用成績を上げた投信は16本のみ。(勝率25%)
  • プロにも負けない、普通の個人にできる海外投資法とは「銘柄分散」「空間分散」「時間分散」。
  • 「銘柄分散」・・・個別の銘柄ではなく市場全体を買う。その国や地域の経済成長力並みのリターンを長期に手に入れる。
  • 「空間分散」・・・お勧めの地域だけでなく、世界市場全体にまんべんなく投資する。通貨を分散することで為替リスクをヘッジできる。
  • 「時間分散」・・・投資のタイミングを分散することで、平均買値を低く抑える。
  • 米ドル建ETFなら、円高の時に買い、円安の時に売ると円安効果でさらに利益を膨らませることができるが、為替を予想するのは困難。
  • 両替する際に、1ドルあたり25銭(0.25円)の為替手数料がかかる。1ドル100円の時に100万円をドルに両替すると1万ドルになるが、この際、2500円の手数料がかかる。
  • 為替手数料はETFを売ってドルから円に両替する際にも発生するので、往復で0.5%のコストとなる。(0.25 x 2)なので、頻繁に売買せずに長期運用した方がいい。
  • 相場低迷時は「世界経済がバーゲン価格で買えるチャンス」と捉える。

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