投資の世界ではリスクとリターンは表裏一体、リスクという振れ幅の中からしかリターンは生まれない。

投資をやるようになってからよく見かける名前があります。

それは「片山晃」さんという方です。ペンネームは「五月(ごがつ)」さんです。

バイトで貯めた65万円を株式投資で10年間で25億円まで増やした人物です。

カブドットコム証券のサイトにインタビューがあります。

勝つための取引手法(五月氏インタビュー)

というわけで、片山晃さんが書いた本を読んでみました。

勝つ投資 負けない投資
勝つ投資 負けない投資

この本はアマゾンでたくさんのカスタマーレビューがあるのですが、星1つがすごく多いんですね。。

でも、私にとってはすごく勉強になりました。特に「リスクとリターンに関する考え方」や「情報の効率性」のところとか。ただ、そこは共著者の小松原周さんの部門ですが・・・。

では、この本で学んだことをまとめたいと思います。

  • パチンコ屋の粗利益率は3%。つまり、客が確実に3%負けるということです。
  • 片山晃さんの現在の主な投資手法は、小型の成長株がその頭角を現し始める初動を捉えて集中的に投資するとういもの。普通の人があまり見ていないような小さな株を常にウォッチしながら、世の中の次のトレンドを考え続けている。
  • 企業が持つ純資産、いわゆる解散価値に着目した投資が「バリュー投資」。
  • 片山晃さんはリーマン・ショック後の2009年〜2010年にかけて、PBR(株価純資産倍率)が0.2倍や0.3倍という信じられない水準まで下落した銘柄に幅広く分散させて投資した。
  • PBR(株価純資産倍率)が1倍であるとき、株価の解散価値と等しいとされる。
  • 低PBRの株でも、2〜3倍になった銘柄もあれば、大した値上がりを見せないまま終わった銘柄もあった。
  • 低PBRの株で大きく儲からない理由はそこに変化が起きないから。
  • 成長株を見極めるには変化に着目する以外にない。最も分かりやすいのは決算短信で出てくる業績数値。今まで安定して10%の売上成長を続けていた企業が、ある年に突然20%に伸びを見せたら、それが変化。
  • 円安によって売上が伸びただけなら、同じ要因で伸びる企業が他にもたくさんあるのでその企業固有の変化ではない。
  • 新聞は編集者がこれは記事にすべきだと考えた重要な情報を網羅的に受け取ることができる点がいい。
  • 能動的に情報を得ようとすると、どうしてもそこに個人の趣味趣向が入って、観測範囲が偏りがちになる。
  • 大企業は情報開示の透明性が高く、証券会社のアナリストから分析レポートも出るので、サプライズはそうそう起きない。決算短信が出る頃には、大抵のことは「織り込み済み」となっている理由がこれ。
  • 小型株はアナリストがついておらず、投資家の数も少ないので、普段何をやっているのか外から見えづらい。よって、決算短信の内容で意外性があることが多くなる。
  • 大企業の業績が2倍になることは難しいが、売上が数十億、数百億レベルの企業であれば、数年で業績が2〜3倍になることは十分に起こりえる。
  • 時間もコストの1つ。買値から2倍で売れたとしても、利食いまでに5年なら1年あたりの利益は20%ということ。3ヶ月で10%の利益を出せたなら、1年で40%のリターンが出ること。
  • スマホゲームのランキングは実に分かりやすい指標。
  • 投資の世界ではリスクとリターンは完全に表裏一体。リスクという振れ幅の中からしか、リターンは生まれない。
  • 上下20%のボラティリティがある株を15%上昇したところで売却すると、一見すると勝ったように見えるが、リスクとリターンの観点から見ると、この成果は決して良いとは言えない。
  • 20%の振れ幅とういリスクを負っておきながら、15%のリターンしか得られないことを繰り返していると、常に取るリスクに対して小さなリターンしか得ていないことになり、株式市場にお金を吸い取られてしまうことになる。
  • 世界で最も効率的な市場はニューヨーク市場(NYSE)で、ロンドンや東京、香港がそれに続く。
  • 大型株になるほど効率的で、小型株になるほどに情報の効率性が悪くなる。
  • 売買に参加する投資家が多い、つまり出来高が多いほど、その銘柄について情報が調べつくされて将来の予想がされているので、株価には「認識ギャップ」と呼ばれるまだ織り込まれていない材料がなくなっていく。
  • 中小型株は、ウォッチしている投資家が少ないため、情報の効率性が低い状態で放置されているので、「認識ギャップ」を見つけやすく、利益を得やすい。
  • 投資で勝つためには、できるだけ情報が非効率なところで戦った方がリターンを得やすい。
  • 証券会社は投資金額が大きく、頻繁に売買される大型株の方が手数料をたくさん稼げるので、小型株よりも大型株を勧めるインセンティブが働く。だから、アナリストが書くレポートは大型株ばかり。
  • 上昇余地の限られる大企業に投資するよりも、新しいビジネスを展開して、これから大企業になっていくような会社を見つけるのが投資の醍醐味。
  • 注力すべきは情報が非効率的となっている市場や銘柄。
  • 情報が非効率な状態で投資を行い、やがてその銘柄が大型株となり、多くの投資家が注目するようになった時が売却のタイミング。
  • 中小型株の場合、景気のような外部要因を気にすぎない方がいい。景気の波を押し切って成長を続けるケースが数多くあるので。
  • 長期的に高い利益成長を遂げている会社は社外取締役が多いという特徴がある。

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