戦争が起こるとインフレに、平和な時はデフレが続く

近所の本屋の投資コーナーでよく見かけた長谷川慶太郎さんの「2015 長谷川慶太郎の大局を読む」を読みました。

2015 長谷川慶太郎の大局を読む
2015 長谷川慶太郎の大局を読む (一般書)

2014年9月に出版された本です。

「長谷川慶太郎の大局を読む」は数年前からシリーズ化されていて、毎年出版されているようです。

コアなファンがいるんでしょう。

では、さっそくこの本で学んだことをまとめたいと思います。

  • アベノミクスで2%インフレになったとしても、2%ではインフレとは呼べないし、デフレを脱却したとも言えない。デフレ脱却は単なる政治スローガン。戦争以外ではデフレ脱却は果たせない。
  • 長期国債の中心は10年物国債。毎月売りだされる国債の約7割は日銀が買い取っている。
  • 三大メガバンクの売る10年物国債の金利は0.5%。住宅ローンの金利は3.7%。3%以上も金利が高いのだから、国債を売って得た資金を住宅ローンに回すのは当たり前。
  • 一般の銀行は国債を保有していると、日銀から有利な条件でお金を貸してもらえる。
  • 日本の金融機関は10年物国債の金利が1.4%になったら自動で売るプログラムになっている。
  • 原発で生産される電力はきわめて質が高く、安定している。風力、水力、潮力、地熱などの再生エネルギーでは電力の質が落ちる。
  • 福島第一原発と同じ電力量を太陽光発電で生産するとすると、東京の山手線全域と同じ面積に太陽光パネルを設置しなければならない。
  • 2014年1月に開始したNISAは、2013年末から2014年初めまで日経平均株価を押し上げた1つの要因になった。
  • 「日経会社情報」や「会社四季報」は今でも利用価値は高い。
  • 「従業員の平均年齢」が38歳以上の企業を買うのは避けるようにしている。
  • メーカーの「研究開発投資の金額」が売上高の少なくとも1%以上を占めている企業は伸びる。それ以下の企業は先細りする。
  • 世界の中で、原発はもちろんん、天然ガス火力、石油火力、石炭火力、水力などあらゆる大規模発電事業は日本の企業抜きにして成り立たない。特に、東芝に注目。
  • 従来から、日本は世界一のロボット生産国であり消費国。
  • 非上場の森ビルの代わりに関連会社の「森ヒルズリート投資法人」を買う人もいるだろうが、森ビルの大規模再開には危うさがつきまとっている。デフレ時代は資産が値下がりするから、物への投資は危険。
  • 保険商品は人口が増えるかどうかが最も大きな影響を与える。
  • 自動車部品は1つ1つが小さいので儲からない。電子部品ならなおさら。
  • アメリカでは失業率が5%台前半になると、完全雇用状態とされている。
  • 今後、世界経済を引っ張っていくのは先進国のアメリカと日本とドイツ。
  • アメリカの強みは人口3億人で毎年300万人も人口が増えていること。150万人が自然増で150万人が移民。
  • 情報化の中のでどんな紛争も局地的一時的なものに終わらざるを得ない。政治家にとって都合のいい偏った情報だけを国民に与えることで戦争は遂行されるが、今の情報化では不可能。
  • 戦争のない時代はデフレが長期化する。戦争が起こるとインフレになる。インフレかデフレかを決めるのは経済政策ではなく戦争か平和。今は国家間の本格的な戦争が起こる時代ではない。
  • 中国崩壊を見据えて、中国人は人民元を日本円に換金して、わざわざ日本に来て家電製品を買って、中国に持ち帰る。人気のある日本の家電製品や化粧品はいざなったらいつでも換金できるから。人民元が紙切れになる前に、日本の物品に換えておく。新しい通貨になっても換金できる。物々交換もできる。
  • 軽電機では新興国に抜かれたが、重電機では日本には追いつけない。新興国には重厚長大の製品を作るための設備も技術者もいないし、資本もない。

戦争が起こるとインフレに、平和な時はデフレが続くなど、この本は私の中にはない視点を与えてくれました。

この本を読んだ後に、三菱重工業の株でも買ってみようかなと思って株価を調べてみたのですが、けっこう下がっています・・・汗

ちなみに、このシリーズの最新作「2016 長谷川慶太郎の大局を読む」は9月16日に販売されます。明後日ですね。

2016 長谷川慶太郎の大局を読む
2016 長谷川慶太郎の大局を読む

この本も買って読む予定なので、読み終わったらこちらに感想を書きたいと思います。

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