インフレ2%上昇は預貯金利子0.02%に対して100倍の物価上昇

日本の直販投信といえば「さわかみ投信」です。

さわか投信の創業者であり、現会長の澤上篤人さんの本を読んでみたいと思ったので、2014年9月に販売されたこの本を読んでみました。

2020年に大差がつく長期投資
2020年に大差がつく長期投資

ちなみに、さわかみ投信の現在の社長は澤上篤人さんの息子である澤上龍さんがやっています。

二代目はダメになるパターンが多いですが、頑張って欲しいですね。

現在、日本には直販投信と呼ばれるものが8社ありますが、さわかみ投信の影響を受けて始まったものが多いようです。

つまり、澤上篤人さんは日本の直販投信のトップと言える存在なんですね。

というわけで、この本から学んだことをまとめてみたいと思います!

  • 金利がゼロに近い状態なら、国債をいくら発行しても、国は超のつくほど低い利子の負担で借金を続けられる。
  • 銀行からしてみると、年率0.02%で集めた預金で、年率0.5%の10年物国債を購入すれば年0.48%の利ざやを抜けるので、企業融資で倒産リスクを抱えるより安全。
  • 日銀が国債を片っ端から買うことで、保有国債を売った銀行お企業融資枠を拡げて、経済活動を活性化しようとしている。
  • 国民年金は納付率が60%、年金積立て免除者を含めると実質的な納付率は40%と制度的に行き詰まっている。
  • かつて世界2〜4位だった国民一人あたりの豊かさは今や世界24位。それでも、ずーとデフレが続いていたので、生活の落ち込みはそれほど感じなかった。
  • 経済成長が鈍れば、調節税による税収は減る。そのぶん、間接税で国民全般に広く薄く税を負担してもらうしかない。
  • 先進国の消費税や付加価値税は平均17%だが、日本はやっと8%。
  • 応援したい企業の株が売られたらすかさず買う。稼ぐことしか頭にないにわか応援団が続々と出てきたら少しずつ売る。この作業を淡々と繰り返すのが長期投資でリターンを得る仕組み。
  • 目先の業績数字や予想などは、すでにほとんど株価に織り込まれている。
  • 株価は景気動向や企業収益に対して半年から1年ほど先行する習性がある。
  • 投資はいつでもどんな時でも将来の価値を買うもの。
  • 日本の個人が保有している預貯金は810兆円。アメリカは500兆円。ドイツは100兆円にも満たない。
  • 810兆円の預貯金があっても、銀行で0.02%の利子から生み出される富はたったの1650億円。さわかみファンドは設定されて15年で年率4.1%。
  • 日銀の黒田総裁が言うように、インフレ2%になったら、預貯金利子0.02%に対して100倍の物価上昇ということ。
  • 日銀の2%インフレだけでは収まらず、長期金利は3〜4%に跳ね上がる。その時には預貯金では対応できない。
  • 国債が暴落したら、国は経済を動かすことを優先するので、銀行で預貯金が引き出せなくなる可能性がある。
  • 戦後の預金封鎖では、資産家は自分の預金を引き出せない間にインフレが進行し、財産を大きく目減りさせた。
  • 株式や投信はいつでも売れる。9.11の時でもNY株式市場が閉鎖したのは、たったの3日間。
  • 過去100年で世界の株式市場は10%の上昇、世界の経済は4%の成長を遂げている。

私にはちょっと難しく感じる箇所も多々ありましたが、視野が広がる1冊となりました。

澤上篤人さんの本は今後も読んでみたいと思います。

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