ひふみ投信とジャスダック指数ETFのパフォーマンスは同じなのか?

先日、コメント欄でこんなコメントを頂きました。

ひふみ投信とジャスダックを比較すると
ほぼ同様のパフォーマンスらしいですね
だったらジャスダックのETFで…

ひふみ投信」とジャスダック(JASDAQ)指数がほぼ同じパフォーマンスということです。

これは知りませんでした。

ジャスダック(JASDAQ)は日本初の成長・ベンチャー企業(新興企業)向けの市場ですが、50年以上の歴史があるため、現在では老舗となった企業も上場しています。

2017年2月17日時点で、ジャスダック(JASDAQ)の上場会社数はスタンダートとグロース合わせて757社。

同じ新興企業向けのマザーズは228社、一部が2,005社、二部が531社なので、ジャスダック(JASDAQ)は一部に次ぐ上場数となっています。

参考:上場会社数・上場株式数 | 日本取引所グループ

というわけで、さっそくパフォーマンス比較をしてみたいと思います。

比較にはYahoo!ファイナンスを使いました。

「ひふみ投信」と「日経平均」「TOPIX」「JASDAQ」を比較

まずは、「ひふみ投信」と3つの指数「日経平均」「TOPIX」「JASDAQ」を比較します。

ひふみ投信【9C31108A】:チャート/投資信託 – Yahoo!ファイナンス

「ひふみ投信」は設定日が「2008年10月1日」とまだ10年たっていないので、最大で5年から比較してみたいと思います。

グラフの色は以下のようになっています。

  • 青:ひふみ投信
  • 黄:ジャスダック(JASDAQ)
  • 赤:日経平均(N225)
  • 緑:トピックス(TOPIX)

まず、過去5年からです。

2014年末までは、「ひふみ投信」と「ジャスダック」はほぼ似たような動きをしていますが、2015年に入ってから「ひふみ投信」の方がパフォーマンスが上がっています。

「日経平均」と「TOPIX」はこの5年間似たような動きをしていますが、日経平均の方がパフォーマンスは少し上です。

過去2年間では「ひふみ投信」のパフォーマンスが一番良く、次が「ジャスダック」。

「日経平均」と「TOPIX」は少し差を付けて、似たような動きをしています。

2015年8月に「チャイナショック」、2016年2月に「世界同時株安」とありましたが、「ひふみ投信」と「ジャスダック」は回復力が早いように見えます。

それだけ、海外の動きに影響を受けづらく、内需だけで好成績を維持しやすい銘柄が多いということかもしれません。

過去1年。

2016年11月9日の米大統領選から「日経平均」と「TOPIX」のパフォーマンスが急に良くなっていますが、2017年に入ってから失速。

一方、「ジャスダック」と「ひふみ投信」は米大統領選からずーと右肩上がりです。

過去6ヶ月。

下に凹んでいる部分が米大統領選です。

そこから「日経平均」と「TOPIX」のパフォーマンスが上昇しています。

トランプ大統領に決まってから、一気に為替が円安になったので、為替の影響を受けやすい銘柄の株価も大幅にアップしました。「日経平均」と「TOPIX」のパフォーマンスが上昇しているのは、それが原因かと思います。

一方、トランプラリーが一息ついて、為替もピークの1ドル118円から円高になりつつある直近では「ひふみ投信」と「TOPIX」のパフォーマンスが良くなっています。

過去3ヶ月。

12月は「日経平均」と「TOPIX」のパフォーマンスが良く、1月はどれもレンジ。

2月に入ってから「ジャスダック」と「ひふみ投信」のパフォーマンスが上昇しています。

過去1ヶ月。

「ジャスダック」と「ひふみ投信」が連動するように、「日経平均」と「TOPIX」のパフォーマンスを上回っています。

こうやって見ていくと、確かに「ひふみ投信」とジャスダック(JASDAQ)の動きには連動性を感じます。

「ひふみ投信」と「ジャスダック指数ETF」「マザーズ指数ETF」を比較

次に、「ひふみ投信」と「ジャスダック」「マザーズ」に連動するETFを比較してみたいと思います。

探してみたのですが、ジャスダック全体に連動するETFはなく、「JASDAQ-TOP20」という株価指数に連動するETFがありました。

JASDAQ-TOP20 – 日本取引所グループ

JASDAQ-TOP20は、JASDAQ市場に上場する内国普通株式のうち、流動性(貸借状況を含む)や上場時価総額等多面的な尺度で選定する20銘柄を対象とした「株価修正平均型」の株価指数です。

同様に、マザーズも「東証マザーズCore指数」に連動するETFがありました。

東証マザーズCore指数 – 日本取引所グループ

東証マザーズCore指数は、東証マザーズ市場に上場する内国普通株式の うち、時価総額、売買代金、利益及び配当状況等を考慮して選定する15銘柄により構成される指数です。

「JASDAQ-TOP20 」は20銘柄、「東証マザーズCore指数」は15銘柄と、日経平均やTOPIXに比べると銘柄数が少ない傾向にあるようです。

どちらも、「SBI証券」や「マネックス証券」といった手数料が安いネット証券で購入できます。

まずは、3つのスペックを確認します。データはモーニングスターからとっています。

銘柄名 信託報酬 純資産 指数 設定日
ひふみ投信(9C31108A)
(投資信託)
1.06% 398億800万円 なし 2008年10月1日
JASDAQ-TOP20上場投信(1551)
(ETF)
0.56% 10億5200万円 JASDAQ-TOP20 2010年12月2日
マザーズ・コア上場投信(1563)
(ETF)
0.56% 9億2800万円 東証マザーズCore指数 2011年11月28日

ETFなので、信託報酬は「ひふみ投信」の約半分と低いですが、純資産は「ひふみ投信」の方が圧倒的に多いです。

ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」に「一般的に、投資信託は100億円の純資産があれば安心と言われている。」と書いてありますが、上記2つのETFは純資産が10億円前後と少ないのが気になります。それだけ投資している人が少ないということですから。

また、ETFは毎月の積立ができません。ここがETFの最大の弱点だと個人的には思っています。

私としては、毎月決まった額を積み立てて、あとはほったらかしが一番です。

感情に左右されず、基準価額が高い時に少ない口数を、基準価額が低い時に多い口数を買えるので、極端な高値掴みせずに済みますから。(私は個別銘柄では高値掴みで失敗しているので・・・)

では、さっそく上記3つの銘柄のパフォーマンスを比較してみたいと思います。

グラフの色は以下のようになっています。

  • 青:ひふみ投信(9C31108A)
  • 赤:マザーズ・コア上場投信(1563)
  • 緑:JASDAQ-TOP20上場投信(1551)

過去5年。

さっきも思ったのですが、ジャスダックは2013年は非常に良いパフォーマンスだったようです。

ただ、2013年がピークで、2014年半ばでマザーズに抜かれています。

過去5年では、「マザーズETF」のパフォーマンスが一番良いです。

過去2年では「ひふみ投信」「マザーズ」「ジャスダック」の順です。

過去1年も過去2年と同じ順番。

過去6ヶ月になると、また「マザーズ」がトップに来ています。

過去3ヶ月では「ひふみ投信」「マザーズ」が並び、「ジャスダック」がその下に続きます。

過去1ヶ月では「ひふみ投信」のパフォーマンスが一番良いです。

こうやって見ていくと、「ジャスダック指数(JASDAQ-TOP20)に連動するETF」よりも「マザーズ指数(東証マザーズCore指数)に連動するETF」を買った方がいいのでは?という印象です。

ただ、私の場合はやはり積立ができることが一番なので、ETFって今は選択肢にないんですよね。

積立(定期定額購入)は時間を味方に付けながら投資できるところにすごく価値を置いています。本業に集中するには積立が一番だと最近やっと実感できています。

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ETFは信託報酬が低く、個別株のようにスピーディーな取引ができる部分は評価できるのですが、自分で安い時を狙って買うなら、個別株を買いたいと思ってしまいます。

なので、私は今後も「ひふみ投信(国内の割安成長株に投資)」と「セゾン バンガード・グローバルバランスファンド(世界の株式と債券に50%ずつ投資、これ1本で世界に投資できる)」を毎月コツコツと積み立てていこうと考えています。

ただ、今回をきっかけに、ジャスダックに上場している会社にも注目してみたいと思いました。

コメントで教えてくれた方、ありがとうございます。

※追伸(2017年3月8日)

ひふみ投信の「運用レポート」を見ていて改めて気づいたのですが、現在の「市場別比率」は東証一部が79.9%と約8割でジャスダックは5.3%しかないようです。

圧倒的に「東証一部」の銘柄が多くなっています。

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