マネックス米国ETFの取引手数料とコスト比率から見た投資額の決め方

米国ETFのバンガードのVTとVWOを買った時に、「海外ETFの取引手数料の計算方法をはっきりと理解したい」と思いました。

というのも、バンガードのETFを買った時には、とりあえず「取引手数料は上限20ドル(税込みだと21.6ドル)」とだけ理解していただけだったからです。

今後も米国ETFは購入する予定なので、ここで一旦、マネックスで米国ETFを買う場合の「取引手数料の計算方法」をまとめたいと思います。

マネックス証券の米国株の取引手数料

マネックス証券の場合、米国株取引の手数料は以下の通りです。

米国株の手数料

参考:米国株取引の手数料・費用:マネックス証券

バンガードのような米国ETFも米国株に含まれるので、上記の取引手数料となります。

マネックスで米国株を買う場合、約定代金の0.45%の手数料がかかります。

しかし、下限と上限が決められており、「最低手数料は5ドル」で「最高手数料が20ドル」です。

つまり、「取引手数料は5ドル〜20ドル」ということになります。

実際にはこれに税金がかかるので、現状の消費税8%では5.40ドル〜21.60ドルになります。

取引手数料から逆算する米国株(米国ETF)の購入額

ここでは、計算しやすいように取引手数料の税金を考慮しないで計算します。

というのも、今後、消費税は上がる可能性があるからです。

現状の消費税8%では、前述したように、税込みの取引手数料は5.40ドル〜21.60ドルです。

◎取引手数料が5ドルの場合(下限)

取引手数料が約定代金の0.45%で、最低手数料が5ドルということは、

5 ÷ 0.0045 = 1111.11…..

となるので、約1,111ドル分の米国ETFを買うと、取引手数料が5ドルになるということです。

1,111ドルということは、1ドル120円計算だと133,320円です。

133,320円投資して、600円(5 × 120 = 600)が取引手数料ということになるんですね。

当然、コスト比率は0.45%です。(600 ÷ 133,320 × 100 = 0.45…)

◎取引手数料が20ドルの場合(上限)

取引手数料が約定代金の0.45%で、手数料の上限が20ドルということは、

20 ÷ 0.0045 = 4444.4444…..

となるので、約4,444ドル分の米国ETFを買うと、取引手数料が20ドルになるということです。

4,444ドルということは、1ドル120円計算だと533,280円です。

533,280円投資して、2400円(20 × 120 = 2400)が取引手数料ということになるんですね。

当然、コスト比率は0.45%です。(2400 ÷ 533,280 × 100 = 0.45…)

◎取引手数料が5ドル〜20ドルの場合

ここまでの計算から、1,111ドル(133,320円)〜4,444ドル(533,280円)の間で買えば、取引手数料は5〜20ドルの間になるということが分かります。

1ドル120円計算だと、取引手数料は600円〜2400円の間ということです。

投資額に対する取引手数料のコスト比率

では、次に投資額に対する取引手数料のコスト比率を計算してみたいと思います。

米国ETFはいくらくらいから投資すると、取引手数料の負担を軽くできるのでしょうか?

1ドル120円で計算します。

◎100万円投資した場合のコスト比率

1ドル120円で100万円をドルに両替すると、約8,333ドルになります。(1000000 ÷ 120 = 8333.33…..)

先ほど計算したように、4,444ドル投資すると取引手数料は20ドルとなり、マネックスの場合は20ドルが上限になります。

なので、4,444ドル以上なら、いくら投資しても取引手数料は20ドルということです。日本円だと2400円です。(20 × 120 = 2400)

ということは、100万円投資して2400円が取引手数料になるので、コスト比率は0.24%ということになります。(2400 ÷ 1000000 × 100 = 0.24)

200万円投資したなら、コスト比率は0.12%です。(2400 ÷ 2000000 × 100 = 0.12)

300万円投資したら、コスト比率は0.08%です。(2400 ÷ 3000000 × 100 = 0.08)

投資額が増えるに比例して、コスト比率は下がっていきます。つまり、投資する金額が大きくなればなるほど、お得に米国ETFが買えるということです。

取引手数料のコスト比率表

ここで一旦、投資額による「取引手数料の額」と「コスト比率」を表にまとめたいと思います。

1ドル120円で計算。取引手数料は税別。
投資額 取引手数料 コスト比率
5万円(416ドル) 5ドル(600円) 1.2%
10万円(833ドル) 5ドル(600円) 0.6%
30万円(2,500ドル) 11.25ドル(1350円) 0.45%
50万円(4,166ドル) 18.75ドル(2250円) 0.45%
75万円(6,250ドル) 20ドル(2400円) 0.32%
100万円(8,333ドル) 20ドル(2400円) 0.24%
200万円(16,666ドル) 20ドル(2400円) 0.12%
300万円(24,999ドル) 20ドル(2400円) 0.08%
400万円(33,332ドル) 20ドル(2400円) 0.06%
500万円(41,665ドル) 20ドル(2400円) 0.048%
600万円(49,998ドル) 20ドル(2400円) 0.04%
700万円(58,331ドル) 20ドル(2400円) 0.0342%
800万円(66,664ドル) 20ドル(2400円) 0.03%
900万円(74,997ドル) 20ドル(2400円) 0.0266%
1000万円(83,330ドル) 20ドル(2400円) 0.024%

米国株(米国ETF)って、いくらくらいから投資すべきか?

米国株(米国ETF)を買うときの取引手数料って、投資信託を買うときの販売手数料(購入時手数料)のようなものなので、安ければ安いほど良いです。

米国ETFの取引手数料 = 投資信託の販売手数料

取引手数料のコスト比率は低ければ低いほど良いです。

マネックス証券の場合、取引手数料の上限が20ドルと決まっているので、投資額(購入額)が大きくなればなるほど、取引手数料のコスト比率が低くなるので、投資信託にたとえるなら販売手数料(購入時手数料)を安くできたということです。

逆に、投資額(購入額)が小さいと、手数料負けしてしまいます。といっても、最大で0.45%ですが。

銀行の窓口で販売されているような投資信託は、販売手数料(購入時手数料)が3%と高額なものがザラにあります。。100万円を投資したら、最初に3万円が引かれて、97万円で投資を始めるという質の悪い投資信託のオンパレードです。。。

一方、ネット証券で買うことができる投資信託のインデックスファンドなどは、ノーロード(販売手数料0円)が当たり前になりつつあります。

なので、米国株(米国ETF)の取引手数料のコスト比率は0円(ノーロード)に近いほど良いとは思いますが、それでもやっぱり100万円くらいからの投資が妥当だと感じています。

100万円の投資なら、先ほど計算したようにコスト比率は0.24%です。(金額的にも1ドル120円計算で2400円です。)

米国ETFの場合、信託報酬が投資信託よりも圧倒的に低いので、長くホールドすればするほど、信託報酬の安さが効いてきます。

なので、取引手数料によるマイナスは時間と共にペイできます。

全面改訂 ほったらかし投資術」には次のように書いてあります。

海外ETFの場合も、数千円程度から買えるものもあるのですが、売買手数料が外国株式扱いのため少々高く(だいたい20〜25ドル程度)、購入金額が小さいといわゆる「手数料負け」してしまいます。
また、円を外貨に換金する為替手数料もかかるため、まとまったお金(目安としては1銘柄100万円程度から)の購入が向いているでしょう。

取引後に取引履歴を見たい場合

バンガードのETFを購入した翌日、自分がどんな条件で購入したのかもう一度確認したいと思いました。

米国ETFの取引履歴は以下の手順で見ることができます。

20150619_2

20150619_3

20150619_4

20150619_5

「外国株取引」にログインしたら、「講座情報」→「取引履歴」へと進んでいきます。

20150619_6

ここでは「VT」の「受渡金額」をクリックします。

20150619_7

こんな感じで「口数」「単価(VTの株価)」「税込の国内手数料」などが分かります。

米国株(米国ETF)の為替手数料

もう1つの手数料である「為替手数料」についても触れておきたいと思います。

というのも、米国株(米国ETF)に限らず、外国株(海外ETF)を購入する時は、取引手数料だけでなく、為替手数料もかかるからです。

円を他の通貨に両替する時、為替手数料がかかるんですね。

海外旅行に行くときに両替しますが、実際のレートよりも高いレートで両替しますよね。あれは、両替手数料というコストが入っているからです。あれと同じです。

米国株(米国ETF)を買う場合なら、円を米ドルに両替(為替振替)して、米ドルで購入する必要があります。

その際、為替手数料がかかります。正確に言うと、為替レートに為替手数料が含まれています。

米国株を買うには以下の手順を踏みます。

  1. 証券会社の口座開設
  2. 証券会社に投資資金を入金
  3. 外国株口座を開設
  4. 入金した資金を外国株口座に移動(資金振替)
  5. 外国株口座に移動した資金(円)を米ドルに両替(為替振替)
  6. 米国株(米国ETF)を購入

為替手数料は5番目の円を米ドルに両替(為替振替)の時に為替レートに含まれているので、6番目の米国株(米国ETF)を購入の時には気にする必要はありません。

さて、為替手数料ですが、マネックスの場合、「1ドルあたり25銭」です。

25銭とは0.25円なので、「1ドルあたり0.25円」と解釈した方が分かりやすいかもしれません。

  • 1ドルで0.25円(1 × 0.25 = 0.25)
  • 4ドルで1円(4 × 0.25 = 1)
  • 40ドルで10円(40 × 0.25 = 10)
  • 400ドルで100円(400 × 0.25 = 100)
  • 4000ドルで1000円(4000 × 0.25 = 1000)

たとえば、100万円を1ドル100ドルで両替すると、10,000ドル(1万ドル)になります。(1000000 ÷ 100 = 10000)

このケースの為替手数料は、

10,000 × 0.25 = 2500

となるので、為替手数料は2,500円ということになります。

100万円のうちの2,500円なので、為替手数料のコスト比率は0.25%です。(2500 ÷ 1000000 × 100 = 0.25)

たとえば、100万円を1ドル120ドルで両替すると、8333.33ドルになります。(1000000 ÷ 120 = 8333.333…)

このケースの為替手数料は、

8333.33 × 0.25 = 2083.3325

となるので、為替手数料は2,083円ということになります。

100万円のうちの2,083円なので、為替手数料のコスト比率は0.2083%です。(2083 ÷ 1000000 × 100 = 0.2083)

たとえば、100万円を1ドル150ドルで両替すると、6666.66ドルになります。(1000000 ÷ 140 = 6666.666…)

このケースの為替手数料は、

6666.66 × 0.25 = 1666.66…

となるので、為替手数料は1666円ということになります。

100万円のうちの1666円なので、為替手数料のコスト比率は0.1666%です。(1666 ÷ 1000000 × 100 = 0.1666)

ここまでの話を一旦、表にまとめます。

100万円をドルに両替する場合
為替レート 両替後のドル価格 為替手数料 コスト比率
1ドル100円 10,000ドル 2,500円 0.25%
1ドル120円 8333.33ドル 2,083円 0.2083%
1ドル150円 6666.66ドル 1,666円 0.1666%

円安になればなるほど、両替後のドルは減りますが、為替手数料とコスト比率は下がることが分かります。

為替手数料のコスト比率表

次に、投資額による「為替手数料」と「コスト比率」を表にまとめたいと思います。

1ドル120円で計算
投資額 為替手数料 コスト比率
5万円(416ドル) 104円 0.208%
10万円(833ドル) 208.25円 0.20825%
30万円(2,500ドル) 625円 0.2083%
50万円(4,166ドル) 1041.5円 0.2083%
75万円(6,250ドル) 1562.5円 0.2083%
100万円(8,333ドル) 2083.25円 0.208325%
200万円(16,666ドル) 4166.5円 0.208325%
300万円(24,999ドル) 6249.75円 0.208325%
400万円(33,332ドル) 8333円 0.208325%
500万円(41,665ドル) 10416.25円 0.208325%
600万円(49,998ドル) 12499.5円 0.208325%
700万円(58,331ドル) 14582.75円 0.208325%
800万円(66,664ドル) 16666円 0.208325%
900万円(74,997ドル) 18749.25円 0.208325%
1000万円(83,330ドル) 20832.5円 0.208325%

為替レートが同じ場合、コスト比率は約0.2%と変わらないんですね。

まぁ、「1ドルにつき0.25円」と固定なので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが。

合計手数料(取引手数料+為替手数料)のコスト比率表

では、最後に「取引手数料」と「為替手数料」のコスト比率についてまとめたいと思います。

取引手数料は20ドルが上限なので、コスト自体はこれ以上増えませんが、投資額が増えるほどコスト比率は低くなります。

一方、為替手数料は定率なので投資額が増えてもコスト比率は変わりません。コスト自体は増えますが。

1ドル120円で計算。取引手数料は税別。
投資額 取引手数料
<コスト比率>
為替手数料
<コスト比率>
合計手数料
<コスト比率>
5万円(416ドル) 5ドル(600円)
<1.2%>
104円
<0.2%>
704円
<1.4%>
10万円(833ドル) 5ドル(600円)
<0.6%>
208.25円
<0.2%>
808.25円
<0.8%>
30万円(2,500ドル) 11.25ドル(1350円)
<0.45%>
625円
<0.2%>
1975円
<0.65%>
50万円(4,166ドル) 18.75ドル(2250円)
<0.45%>
1041.5円
<0.2%>
3291.5円
<0.65%>
75万円(6,250ドル) 20ドル(2400円)
<0.32%>
1562.5円
<0.2%>
3962.5円
<0.52%>
100万円(8,333ドル) 20ドル(2400円)
<0.24%>
2083円
<0.2%>
4483円
<0.44%>
200万円(16,666ドル) 20ドル(2400円)
<0.12%>
4166.5円
<0.2%>
6566.5円
<0.32%>
300万円(24,999ドル) 20ドル(2400円)
<0.08%>
6249.75円
<0.2%>
8649.75円
<0.28%>
400万円(33,332ドル) 20ドル(2400円)
<0.06%>
8333円
<0.2%>
10733円
<0.26%>
500万円(41,665ドル) 20ドル(2400円)
<0.048%>
10416.25円
<0.2%>
12816.25円
<0.248%>
600万円(49,998ドル) 20ドル(2400円)
<0.04%>
12499.5円
<0.2%>
14899.5円
<0.24%>
700万円(58,331ドル) 20ドル(2400円)
<0.0342%>
14582.75円
<0.2%>
16982.75円
<0.2342%>
800万円(66,664ドル) 20ドル(2400円)
<0.03%>
16666円
<0.2%>
19066円
<0.23%>
900万円(74,997ドル) 20ドル(2400円)
<0.0266%>
18749.25円
<0.2%>
21149.25円
<0.2266%>
1000万円(83,330ドル) 20ドル(2400円)
<0.024%>
20832.5円
<0.2%>
23232.5円
<0.224%>

米国ETFの「為替手数料」と「取引手数料」って、投資信託で言う「販売手数料」に当たると考えられます。

銀行の窓口で販売されている投資信託は、販売手数料が3%と高額なものが多いです。

3%ということは、100万円投資しても、最初に3万円を抜かれて97万円で投資するということです。

初期費用3万円の投資信託と言えます。

さらに、その投資信託が今後、3万円以上のリターンを稼ぐかどうかは、投資段階では分かりません。。

販売手数料が1%の場合、100万円の投資で1万円、300万円の投資で3万円の初期費用がかかるということです。

販売手数料が0.5%の場合、100万円の投資で5000円、300万円の投資で1万5000円の初期費用がかかるということです。

バンガードの米国ETFの場合、信託報酬が日本の投資信託に比較すると非常に安いです。私が投資している直販投信は平均して1%くらいですからね。

  • バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT):0.17%
  • バンガード・ FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO):0.15%
  • バンガード・ S&P 500 ETF(VOO):0.05%
  • バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI):0.05%

この信託報酬の低さを考慮すると、「為替手数料+取引手数料」も「販売手数料(初期費用)」が0.5%以内ならOKなような気がします。

そう考えると、やはり投資額は100万円からとなるのでしょうか?もちろん、本人の予算にも寄りますけどね。

ちなみに、「為替手数料」と「取引手数料」はマネックスに払う手数料で、信託報酬はバンガードに払う手数料です。

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